Diary/2006-06-26
ぶっちゃけなのは見るのだるくなってきた(’A`)
桜蘭高校ホスト部
なのはからの逃避がてら見てたら意外と必死になってしまった。
うーん……なんというか……難しい……どういう楽しみ方をするものなのか分からない……。かなり変なことをやってると思うのだが。以下原作を読んでいない前提で。
- 主人公がユニセックスであることで嫌味を減らした逆ハーレムもの
かと最初は思った。乱暴に逆おとボクというべきか。そういう面がないではなかろうが、どうもそれだけでもない。なぜならハルヒが男装少女だからだ。
いわゆる男装の麗人には大きく二つのタイプがあると考えられる。
- 中身は女性
- 伊達や酔狂や趣味で男装
- 女性を抑圧するために男装
- 中身もガチでユニセックス
ハルヒ自身はどちらかといえば2に属しようが、周囲の状況からすると1に近いであろう。
まず少女漫画原作でありながらやおいの匂いがほとんどしないのが興味深い。キングとハルヒのやおいネタくらいやってもよさそうなもんだが、ホスト部の芸としても全くやらない。そういう意図は全くない設定であるらしい。
ハルヒが性別を隠さなければならないのはなりゆきでホスト部に入ってしまったためであり、本人にその意図はない。しかしホスト部のメンバーはハルヒを強烈に女性として意識しつつ男装させるという奇妙な状況にある。
そしてそのホスト部メンバーのハルヒへの視線がまた面白いところであって、
- ホスト部にキャーキャー言う客
- ハルヒにキャーキャー言うホスト部
というのは対比されているように見える。
ホスト部のイケメン的行動をホストの芸として戯画化していることには軽妙な洒落が感じられるが、時としてそれもマジになる。キングはマジで女の子の幸せを願っているし、双子はマジで二人の世界を持っている。
本質的にイケメンであるホスト部のイケメンぶりをわざわざコメディネタとして茶化しているのはやはり嫌味を減らすためであろう。それは分かる。しかし女の子としてのハルヒにときめいていることまでネタにすることは、逆ハーレムものとしては必要ないんじゃないの。ハルヒの美少女ぶりをカリカチュアライズしている。これは、なにかおかしい。なにか変なことをしている。
少女漫画における逆ハーレムものがどういうものであるか俺は詳しくないが、男の子向けハーレムものというのは普通“王様”の肩身に合わないもんであって、要するに冴えない男に美少女たくさんというのがフォーマットになる。その釣り合わなさが魅力でも欠点でもあって、しかしただイケメンに美少女たくさんじゃあムカっ腹が立つだけなので色々工夫することになる。この作品の場合もただ美少女にイケメンたくさんじゃムカっ腹が立つから男装させてるのかと思いきや、そういうムカっ腹の立つ状況をわざわざコメディネタとして見せている。双子あたりはハルヒの男っぷりをからかってもいいはずだ。なぜそうしない。
- ハルヒ萌え
のためではないだろうか。ハルヒのかわいさに気付いてくれるホスト部に価値がある――のではなく、ハルヒのかわいさ自体に価値があるのではないだろうか。ホスト部がハルヒの女の子としての価値を独占しようとしているのはそのためではなかろうか。
イケメン盛りだくさんの逆ハーレム状況とヒロイン萌えが無理なく両立していて、その結節点に藤岡ハルヒという特異なキャラクターが必要とされた……のだろうか。
『プリンセスうぃっちぃず』なんかは、勇者とヒロインたちのハーレムというベタベタな構図を、好意と悪意の両方に基いてカリカチュアライズしているわけだが……ううむ……。