Diary/2006-09-09
時をかける魔法少女は未来を先取りする(仮):魔法少女凛
具体的には、栖哩さんとのメッセ、抜粋。におけるFateネタバレ部分の話。
凛はある意味未来にいる王子様をゲットしに行くのかと
とはどういうことかというと、凛は士郎をアーチャーにさせないことを決意するわけです。エロゲーにおいて「ゲームクリア」と「異性の獲得」はほぼ等価であり、つまり凛の目的がそうであるならば、凛が獲得すべき異性とは「未来の士郎」であることになります。「現在の士郎」ではありません。ぶっちゃけた話、ゲーム期間中の二人の関係はいまいちラブラブ感が足りないのですが、それは現在の士郎が凛の獲得すべき異性ではないことによります。ゆえに、エンディング後の凛は「アーチャーにならない士郎」をゲットするためにイギリスくんだりまで飛んでいくことになるわけです。
作中時間の話をすると、士郎が攻略しているのは凛ではなくアーチャーです。エロゲーにおけるキャラクター攻略を対象キャラクターの物語にコミットすることと定義するならば、最初っから最後まで生き方の変わらない凛よりもアーチャーのほうがより攻略されているといえます。つまり、作中時間において、士郎と凛の間には本質的に何もなかったということです。物語が動いた証明であるご褒美エッチが存在しないことがそれを裏付けます。
こじつけるならば、未来の自分であるアーチャーを攻略した――未来にコミットした士郎は、タイムトラベラー的に未来を先取りしているともいえます。固有結界が証拠になるでしょう。アーチャーと出会った士郎は、その影響で本来不可能な早さで固有結界に到達したはずです。そういう意味でも、凛の恋人はすでに「現在」にはいないわけです。
結論として、遠坂凛の本質は、未来を目指すキャラクターです。その凛が、Fate終了後の世界観(hollow)において、「過去に向かって疾走している」魔術師ではなく、背伸びをする魔法少女として定義されるのはしごく当然といえます。