超鈴音がネギの最大のライバルにふさわしいわけ
ネギまの歴代の敵対人物を見ていく。
- エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル(エヴァンジェリン編)
- 天ヶ崎千草/犬上小太郎/リョウメンスクナ(修学旅行編)
- ヴィルヘルム・ヨーゼフ・フォン・ヘルマン(ヘルマン編)
- 超鈴音(学園祭編)
こうして列挙してみると、超を除いた全員に共通した特徴が見受けられる。それは「嫌われ者」あるいは「外れ者」であるということである。エヴァやコタローはもとより、西の魔法協会における過激派である天ヶ崎千草もそうだし、「鬼」や「悪魔」というのがそもそもそういうニュアンスを含んだ存在であることは調べれば出てくると思う。(ぇー)
そもそもネギにとっての怒り憎しみ、すなわち戦いへの強烈なモチベーションが「外部」にあることは魔法少女の世界観/ネギまの世界観で述べた。「外れている」ということは、すなわちネギの作る幸せ空間に参加する資格がないということであり、逆にそれほど「外れていない」とネギかアスナあたりに認識されると幸せ空間に参加する権利を得ることになる。
んで、超はというと、未来人であるというその一点で圧倒的に「外れ」ており、超がネギに敵対しなければならない理由は全てそこから発生している。その意味において超は充分にネギまにおける敵役の要件を満たしている。
しかし、その未来人という外部性を除けば、超は全く「嫌われ者」でも「外れ者」でもない。作中でもナギやネギに次ぐ完璧超人である超は各方面から尊敬を集めているし、人付き合いが苦手でもなく友人も多い。また、革命家の雰囲気を漂わせるわりに甘っちょろいほどの穏健派であることは噂の脱げビームが明確に証明している。
溢れる才気、明るい性格、優しい心、これは超鈴音の物語主人公としての資質といえる。物語における「正しさ」といってもいい。強力な「正しさ」を持つ超は今までネギの戦いを支えてきた「正しい怒り」を無効化し、そのためにネギは最初の直接対決で手も脚も出ずに敗れている。
火事場のクソ力を奪われたキン肉マンのように「正しい怒り」を封じられたネギは、もう一つの主人公特権を駆使しなければ超に対抗することができない。
それは「自由」である。選択におけるフリーハンド、人生におけるモラトリアム、恋愛における優柔不断として表現される「自由」の力が、超を倒しうるもう一つの聖剣である。そして、この3つの自由の形は、学園祭編を通じて互いに関係しながら超に対抗する手段として用意されている。
選択におけるフリーハンド。または悩む余地、手段を選ぶ余地といってもいい。ネギは、超を倒してもいいし、見逃してもいい。このことがどうやって超を倒せる可能性に結びつくのかはわかりにくいかもしれないが、どうしても超を止めなければいけない魔法先生たちがあっさり敗北したことを考えれば多少は納得できるのではなかろうか。「どうしても○○しなければいけない」ということは、勝利の形に融通が利かないことを意味する。
たいていの場合、普通の人は何かに流されて、その決断しか「ありえない」その決断が「有効」な状況に陥るから、この自分での決断は多分、読者に眩しく写るんじゃないかなぁと思います。というとおり、これは主人公の特権であり、大人物の証拠でもある。超は平気で一般人を傷付けるような小悪党ではないので、ヤバいからといって平気で超をぶっ飛ばせるような、あるいは危ないからといって過度に一般人を保護しようとするような小物では、彼女に勝てない。
人生におけるモラトリアム。これはぶっちゃけ、カシオペアのこと。終わらない学園祭という状態がモロにモラトリアムなのはいうまでもなし。
学園祭最終日における世界樹大発光が目的の完遂に必要である以上、超にとってもこの終わらない学園祭は最後の思い出作りの場であり、残されたモラトリアムである。そして、カシオペアに対抗する手段は恐らくカシオペア以外にない。
恋愛における優柔不断。これはぶっちゃけ、ハーレムのこと。今後本編がどう展開するかはともかく、「規定路線」としては最終的にネギが選ぶのはアスナのはずで、お姫さまというのはそういうモノ。ただし、現時点においては、ネギはアスナ以外のヒロインの力も借りないと問題を解決できない。逆に、誰も選んでいない状態だからこそ誰の力でも借りられることになる。それは、すでにして人の女である龍宮隊長すらも例外ではない。
そして、これだけは超が持っていないカードである。この上超がハーレムまで持っていたらさしものネギといえども勝ち目はないだろうが、幸い超に男はいないし超側のヒロインは茶々丸くらい。恐らくネギは囲ってる女の数が決め手となって超に勝利するだろう。夕映とちうにチューしといて本当によかったという話である。エヴァ様がいなかったらもう負け決まってたしな。ま、ひょっとしたら超にチューすることで完全勝利となるかもしんないけど。



