なんとか生き返りました。
さて、微妙に時期を逸してはいますが、これに触れないわけにはいくまいて。『シンシア』サンプルCG追加です。
ちなみに、シアの3・4枚目と、マリア3枚目、瀬尾2枚目が今回追加分。これ重要。
まず目を引くのは、当然ご本を読んでもらってご満悦だったり、始めて見る象さんにビビって威嚇してたりなシアお嬢様なわけですが、個人的にピキーン!ときたのは瀬尾の食事シーンの絵。どうも、シアの1枚目と繋がっております。
ということはですよ、あのCGは実は、瀬尾さんにごはんを食べさせてもらってるまさに最中に見事ほっぽり出して胸の中に飛び込んでくる、てな展開だったわけですよ!
それすなわち、主人公より長く世話係として仕え、接してきたであろう瀬尾+目の前のお肉より優先されているという優越感!そしてお嬢様を取られて嫉妬する瀬尾!さらにそれによって瀬尾の意識が主人公に向き始める予感!妄想は膨らむばかりですがな!
この作品の紹介を見るに、おそらくその最大のウリは、けもの少女シンシアの愛らしさと、彼女を取り巻く人々の温かさの描写になるのではないかと思われます。「主人公を含め、皆に愛されるシンシア」というのが基本コンセプトであるはずです。さらに主人公を見守るリック、シーやマリアヴェルを見守るフィズやセルジオと、もう一周の取り巻きを用意しているあたり基本に忠実で好印象。(彼らのセリフを見れば、彼らがキュリオ家の内外の境界を担うキャラクターであることがよくわかりますね。)戦争やなんやの汚いものは全てキュリオ家の外にあり、内側と対比されるわけです。ホームドラマの古典的な一形態といえるでしょう。
一方で、家の中は全て円満に回っているというのも、それはそれで味気ないものがあります。恋愛ゲームの家庭の描写で僕が非常に気になる点でして、これもまたいつも言っているKeyの負の遺産の一つなんですが、瀬尾はどうもそこにアクセントを加えるためのキャラっぽい気がするのですよ。いい人揃いのキュリオ家の中で、異分子である主人公に対しシンシア以外で唯一、そしてシンシア以上に警戒を示す瀬尾。キュリオ家の抗体反応とも言える彼女の存在は、作中の人間関係に深みを出すのに一役買ってくれるでしょう。そもそもが新参者であったり、もっと新参なシンシアがいきなり一家の中心に居座ってしまったり、さらに新参な主人公がシアちゃんに気に入られてしまったり(しかもヘタしたらヤっちゃったり)と、瀬尾の立場は実はけっこう薄氷というか、「ここはやっぱり私の居場所じゃないんだわ」とか言い出しかねない緊張感が。実にいい。女所帯にもちゃんと必要性があるし、なかなかうまい。
仮面ライダーBLACKの薫恵を受けた世代として、『LOST CHILD』に大きな期待をかけている管理人、先行発売のサントラ2枚もしっかりキープ、たまソフトのメルマガも購読しております。そして爆弾発言。先週の「実はロスチャは三部作です」発言はギリギリ堪えたんですが、今回のはさすがに無理。
>さて、先週のメルマガではLCとは三部作の・・・というお話を書かせて
>いただきましたが、その三つ目のお話"Severed dreams"ですが、タイトル名
>を「Abandoner」(アバンドナー)と一新して公開されております。
工エエェ(゜Д゜)ェエエ工
待て待て待て、Abandonerだろ?unknownじゃないか。全力で他社だよ。いいのかそーゆーの?全然話の繋がりが見えないのもポイントなのかー?
で、こっそりバックナンバーを読み返してみたら、2/6号にunknownのk.t.氏からうんたらかんたらとかそんな記述が。くそう、こんなところに伏線が!気付くかボケー!しかも企画自体はアバンドナーのが後発なのに先に出ちゃいそうってのは正直どうかと思わざるを得ない。
さて、頑張ってテーマ的な共通点を探ってみると、「生きようとする意志」ってな感じですか。んー、今までロスチャ≒仮面ライダーだと思ってたからなぁ。ともあれ、これでunknownの動向からも目が離せなくなっちゃいましたよ。一つ目のお話は自社で出すのかな?
そんなわけで、牛歩の勢いでヒット数を延ばしていた当サイトもついに5桁目に突入しました。1年以上かかったけどなー。ともあれ、日頃のご愛顧に感謝申し上げますですハイ。
いつものようにキリ番報告もありませんので、企画もありません。そういえば、7777Hitのときはリアル先輩に誤爆したっけ…。あれ?めでたいネタのはずなのにこの自虐ムードはなに?おかしいなぁ。
というか、アレですよ。そろそろもう一段階飛躍したいんですよ。ブランニューもりやんを見せたいんですよ。
んで、レビュー改革議案。
意見求む。
『魔王の娘たち』体験版やってみました。で、一言で言うと「あああああああ」って感じ。
プロローグ的な部分は大変素晴らしかった。魔王やセレンのキャラ付けはそつなくこなし、ハイテンションな立ち上がりでえっちシーンもさりげなく確保。
魔王、実にいいです。エゴ伝統の主人公像、既存作ではどうにもいまいち馴染めなかったんですが、それを魔王という器に当てはめてみるとまあハマることハマること。いい男なんですけど、嫌味がなくて清々しい。セレンとの夫婦漫才はまだ改善の余地が見られますが、なかなかほほえましくてよろしい。これで、もうちょいアモンが抵抗してくれたらよかったんですがねえ。『バスタード!』のD.S.とヨーコさんという偉大な先達に似るのを避けたのかもしれませんが、やっぱり「悔しいけどなぜか逆らえない」って感じのほうがいいよなあ、絶対。どうせ似てるんだから、やるなら徹底的にやって欲しかったです。
まあ、それでもアモン、セレン、チルルあたりの関係は見ていて非常に気持ちがいい。そこに加わる二人の娘ですが、これまたかわいい。普通にかわいい。内気なティナに勝気なジェム、いずれもセックスの対象ではなく、まさに年齢相応の存在として描写されていて、つまるところたかいたかいとかおうまさんごっことかしたい。ええ、間違っても「くわえろ」なんて言いませんよ僕は。ああかわいいなあ。アモンとジェムのやりとりなんかもう絶品ですよ。アモンが本当いい男なんだわ。そこにはしつけがあった。しつけ。なんていい言葉だろう―――!(ヒワイな含みはありません。断じて。)
そして、いい感じに子育てムードが高まったままSLGパートに突入するんですが、これが全然ダメ。するするーっとテンションが下がっていくのを感じましたよ。そもそも、この手の育成(調教)SLGの長所というのは、ゲームシステムそのものが強いストーリー性を持っている点にあります。すなわち、ステータスの変化と、それに伴うイベントの挿入によって、徐々に女の子(かなにか)が変化していくのをテキストで描写せずとも伝えられるんです。つまりイベントは時系列が考慮されていなければならない。変化を感じさせなければならないんです。
ところが、この作品ではアモン・チルルと娘たちが新たな生活に慣れていく過程をすっ飛ばしていきなり恒常的な日常モードに突入してしまうし、イベントに娘の変化がいまいち感じられない。まあ、まだド序盤ですから仕方ないのかもしれませんが、少なくとも体験版収録部分では変化を見せようという意識が見受けられませんでした。だいたい、大したシステムでもないのにテキストが少なすぎ。いや、アリさんの行列におめめキラキラ中ティナの蝶ぷりちーイラストに不満があるわけではないんですが、日常生活を全部妄想で補えってのもないでしょうよ。まあ、エゴはシステム屋であってテキスト屋ではないですから、仕方ないのかもしれませんが。素材の選択には光るものを感じるだけに、このシナリオへの気合の足りなさ加減が泣けてきます。
あるいは、エロが頻出するようになると内容が濃くなるのかもしれないなあ。僕も娘のエロチシズムに関しては、これを否定するものではありませんから(よーするに娘ハァハァ)、それはそれでいいんですが、やはり、自ら手塩にかけて育てた娘を喰ってこその娘エロ。育てるまでがショボショボだと、立つものも立たなくなるというものです。せめてセレンママがいない寂しさのあまり泣いちゃうティナとかはあるべきだと思う。