ガンパレの萌りん×岩田のSSですげえいいのを読んだので、なんとなくガンパレについて書いてみる。
ひょっとしたら、でどころがバレるかもしれないな。時期的に。
ともあれガンパレですよ。ガンパレの魅力ってのは全部語ろうとしたら本が一冊書けそうなくらい多岐に渡るんですが、僕としてはヒーローモノとしての魅力を、一つ主張しておきたい。
ヒーローって言っても色々ありますけどね、僕が一番好きなのは「どこかの誰かのための孤独な戦い」ってやつなんですよ。報酬も名声も幸福も求めず、ただ己が信念に殉ずるためにっていう。
そこいくともう、熊本城決戦の撤退戦なんか完璧ね。顔も知らない誰かのために、数十の幻獣の群れの中に単機で飛び込んでゆく複座型。自分のほかに友軍のいない戦場。目の前には空中要塞他。こいつらを全滅させれば、戦況がちょっと人類側に傾く。ただそれだけ。
それだけのために命を懸けろ!ってのがたまらないね!しかも、ここで実に上手いなーと思うのは、そういう純然たるヒーロー的な思考は芝村さんに背負わせちゃって、自分のほうは「俺はこの娘を絶対に死なせない」っていう騎士気分でいられること。俺が死ぬときはこの娘も死ぬときだーってね!燃えすぎ。
あとは、Sランクルートの最終戦。至高。もうそれはそれはくっさいセリフが飛び交いまくるんですけど、いちいちツボ突いてて熱いんだよぅ!特に某おっさん!パンチかよぅ!思わずNEP投げ捨てたぞ僕は!
とまあ、本編の燃えポイントとしてはそんなものなんですが、裏設定が多いことで有名なこの作品の行間を読みまくるとこんなんが書けますよっと。結局バラすのかよ。萌りんが萌え萌えな上、岩田が誰だコイツってくらいカッコよくて失禁しそうです。個人的にはやっぱり速水が主人公にして最強っていう意識があるのでそこはちょっと不満ちゃあ不満なんですが、いいよもう萌りんのらぶいSSってだけで。瀬戸口×萌りんがあまり好きではないので、岩萌は全然OK。つか、こんなにいいものだったのか、岩田萌りん。萌りんはナイスゲームズ誌で男子プレイヤーが極度にハマると彼女に行き着くらしい
などと紹介されており、事実その通りだったりして大変に萌えるんですが、組ませる相手がいないという致命的欠点のせいでいまいち良作SSに恵まれないんですよねえ。あと、個人的に不満があるのは田辺さん。遠坂はきらいなんじゃよー。(凛じゃないぞ凛はらぶいぞ。)んん、やっぱ速水ですな。速水×田辺でいこう。賛同者少ないけど。
……あれ?終わってみたらカップリングの話に半分割いてら。ガンパレはカップリング妄想が自由なだけに、個人的に納得のいくカップリングで良作を書いてくれるSS書きさんがなかなか見つからないんですよねえ。速水×舞はいっぱいあるからいいけど、速見×萌とか速水×森とか中村×森とか誰も書いてないもんなあ。
ねこねこの話。
えっちシーンをイニシエーションとして捉えるってのは考えたことがなかったけれども、確かにそれは実に納得のいく話。本編でのえっちシーンが非常に作業的というか、こなしていた感じだったのは、ひょっとしたらそんな意図があったのかもしれない。
他もおおよそ同意で、そう考えるとやはりともさんが暴走して日和シナリオをテーマにそぐわないものにしてしまったことが惜しまれる。完成度は間違いなくぶっちぎりで上なんだけれど、みずいろのみずいろらしさをある面では失ってしまっていて、どうしても額面どおり評価する気になれない。
そして次回作への期待はしちゃいけないと思いますよ、僕。120円はあくまでFDという商業レベルではもっとも好き勝手できる形式だからこそ存在しえた作品であって、¥8800クラスの作品ではできないことを詰め込んだものだと思うから。そも、ともさんにあのノリで長編を書く技量があるかどうかが怪しい。
あと、日常とかトラウマとか考えてたら、ようやく銀色のなにがKanonくさかったのかが自分で納得できてきました。物語の本流とは微妙に関わらないんだけれど、銀糸という奇跡のカタチ自体が、最初のKeyへの反逆だったんでしょう、きっと。
みずいろという作品は、僕の中ではねこねこソフトがKanonと決着を付けるべく挑戦した作品なんですよ。で、結果としては判定負けって感じですか。Kanonに発しKanonに帰らない独自の価値観を提示しようとした意欲は認めますが、いかんせんマンパワーが弱すぎ。おまけに最強戦力のともさんが一人であゆルートやっちゃうわで、やろうとしたことはスゴいけどできあがった作品はしょっぱいというのが『みずいろ』じゃないかと。
対して銀色は、作品のテイストが全然違う割には部分的にKanonによっかかってたりして、意外と弱腰なんですよね。結局のところ、ねこねこがねこねことして、一人地に立って評価すべき作品を生み出すには、ねこねこFD2を待たなければならなかった。そう、『120円の冬』です。
なにしても怒られないメーカーファンディスクで、一回の実験を経て、絶対的エース片岡とも氏にシナリオを丸々一本預けて、短編で、ようやくそれができたわけです。
人不足と同じくらい致命的なねこねこソフトのもう一つの弱点、それはオリジナリティの不足です。これは自分の作品に対する自信のなさといってもいいから、結局根っこは同じなのかもしれないけれど。その点において、やはりねこねこは葉鍵・TYPE-MOONらと比べて絶対的に格下だと言わざるを得ない。
そしてそのねこねこの限界ともいうべきものを露にしたのは、やはりみずいろ日和ルートだったといえるでしょう。出来はいい。みずいろの中では飛び抜けていいし、他の良作たちにも引けを取らないと思います。でも、ねこねこソフトとしてやるべきだったのは、例えば麻美ルートや進藤ルートのようなものだったんじゃないかという思いが頭を離れないんです。確かに『みずいろ』→『ねこねこファンディスク2』のラインで、確固たるねこねこテイスト確立への道筋が付いたとは思いますが、まだ今のねこねこに独自の価値観を自信を持って発信する器量があるとは思えない。朱終わらせたらまた見解も変わるかもしれませんが、あれつまんないんだよなあ……。
■HOOK 『Like Life』キャラ紹介追加「三葉」「あかり」
三葉さんの時点でちょっと吹きましたが、あかりさんが視界に入った瞬間爆笑。なにそれー!
すげえ、こんな強烈なビジュアルのおにゃのこは始めてみた。面白すぎる。なんか、色々エロ萌えそうな設定が書いてありますが、もう見た目がスゴすぎてどうしてもギャグキャラに。あ、でも、見てるうちにちょっと興奮してきた。これも一種のチラリズムか。いつの間にか見えるはずもないぱんつを頑張って見ようとしてる僕がいた。……いや、はいてないって意味じゃなくてだよ?はいてないかもしれませんが。はいてないか。……はいてないのか!うおーーーー!!ちょっとまてこれすごいぞ誰だ考えたの。ぐっじょぶ。オーゥジィーニアァス!
なんか、全体的にものたちのほうがいい感じですよ?えっち、あるかな。上3人はあってもおかしくないけど、あかりは微妙なラインだな。つか、想像してみたらなんだかスゴい絵になってるんですが。神々しい。あすこが。これは、ウケたらいいのかサカったらいいのか。
さっそく見てみたんですが、「うーん」という感じ。
クォリティそのものはすごいとかいうより凄まじいって感じで、もはや処置なしなんですが、意外と燃えなかったんだよなあ。
いやむしろ、クォリティの高さゆえ、というのが正解でしょうか。PC版『斬魔大聖デモンベイン』はAVGで、人様(3/6雑記参照)の言葉を借りるならその主たる構成要素は立ち絵と一枚絵とテキストであり、すなわち各自補完の余地が充分に存在していたわけです。ところが、これだけガンガン動かされると、いままで頭の中にあったイメージが塗りつぶされてしまう。それが自分にとって満足のいくものだったらいいんですが、万人を満足させるイメージなどありえません。
それでも、多くの人を満足させうるイメージは作れるし、ニトロプラスにはそれが出来る人材がいると思ったし、第1弾ムービーを見た時点では疑っていなかったんですが……これだけ動画挿入されるシーンが多いと、さすがにそうも言っていられなくなってしまうようです。某トラペゾヘドロンなんか、まさにイメージしきれていなかった部分まで補完してくれる素晴らしい映像だったんですが。
以前僕はデモンベインは強大な資金力を背景にスミからスミまで描き尽くされるべき作品だと書きましたし、今でもそう思ってはいます。しかし、今回のムービーに不満はないのに違和感を感じてしまうあたり、僕は生粋のエロゲーマーだということなんでしょうか。方向性としては間違いなく正しいと確信しているんですが、僕にとっては必ずしもいいこととは言えない、かな。