9/1(Wed)

 ジャンプでやってる漫画がいつの間にかバトル漫画になっちゃうように、エロゲーにおいても、製作を縛るなにものかが存在しているように思えることがある。

 堅いっちゅーか、狭いっちゅーか。
 そもそも恭順を示すことで自由を保障されてる業界でもあり。
 言うほど自由ではないんじゃないかなあ。

 とりあえず、ユーザーに断らないと寝取られ一つ入れられないってのは、作ってるほうとしてはめぇーんどくせぇーだろうなと思う。

 こういうのってなんていうのかな……馴れ合い?互いに気ぃ使うのは悪いことじゃない。売れるもの作って売れるように売るのは間違ってない。ユーザーが安心して買えるのはそりゃ正義だろう。もともと値段は高値安定内容は低め安定な業界だ。せめて方向性くらい、というのは理解できる。

 窮屈だねぇ。それ自体は成熟の証でもあろうし、ここ最近はかなり改善されてきてる気はするんだが。
 つまり、弾丸タマや銃身を変えるだけでなく、そもそもボウガンを使ってみる発想、とでも言おうか。わかりにくいかな。
 別にみんなして刃物使えとは言わないからさ。そこまで突き抜けてる人は一割でよかろうさ。残り九割のうち三割くらいは、ボウガンか弓のほうが似合う人じゃあないのか?形はいろいろあっていい。

 横断的センス。これだろうか。エロゲーの範囲内でも、それより外の範囲でも。そういう製作者を守っていかないと。これも馴れ合い?でも、狭い浮世だからさ。もうちょいその先に待ち構えてる停滞を見てやってもいんでない?




 うむ、まとまっていないな。心地良いほど。勘違いかもしれないしなあ。今のところ同意者はゼロだ。

■いろいろと

 やることがあったり、サイトデザインの方向性を模索してたり、終わりのクロニクル読んでたりでこれからも更新が停滞する予感が。なんだかんだで先延ばしにしてたテキスト群もちょびちょび書いてるし。
 ああでも、涼しくなる前にラムネは終わらせなければ。

9/3(Fri)

 これ行ってきます。
 もちろん青春18きっぷで。夜行乗れるのかな……。乗れなかったらすごすご帰ってきて何事もなかったかのよーに消します。

 しかしながら、度重なる発売前グッズ商法、延び続ける発売予定の前に一時の情熱もかなり冷まされているというのに、未だ信者的行動を取れるこの溢れるEnergyはどこから沸いてきているのか。
 そういえば夏コミ配布・頒布物のレビューもしてないな。帰ってきたらしよう。






追記。

 洗 濯 と か 。小学生かおのれは。てか先に気付け。

■『みにょっ!2』製作決定

 キター!!!
 や、前作買ってないですが。でも体験版ではかなり抜いた。
 続編が出るとなると買ってもよいか……。

9/4(Sat):夏コミ配布『Abondoner』体験版感想

 なんかもう完全にいまさらですが、いってみようかー。

 のっけからひたすらに渋いビジュアルに痺れます。メニュー画面等のシステムグラフィックも含めて暗い色調で統一された画面には落ち着きがありますし、CGの質自体相当なものです。原画は時々崩れてたりしますが、(ていうかメインのエレナが一番描けてないのは正直どうだいオヤジばっかリキ入れてんなと思いますが、)立ち絵と一枚絵でタッチが変わらないのはこういう雰囲気重視の作品の場合非常に重要。塗りのレベルの高さはまあ言わずもがなでしょう。背景も素晴らしい。Nitro+に迫るクオリティですな。また、画面にボタンの類を一切置いていないので、機能縮小版であることを差し引いても到底操作性がいいとは言えませんが、(体験版だってスキップくらい要るわい。)見た目を損ねるものは一切ありません。
 見た目を損ねるといえば、いわゆるビジュアルノベル形式の作品に対しては往々にして文字が邪魔という意見が付くものですな。その点、この作品のフォントは他に類を見ない高品質なものになっており、力任せのアンチエイリアスのおかげで非常に読みやすくなっています。今まで見た中で一番文字表示が美しいエロゲーはたぶん『めぐり、ひとひら。』だと思うんですが、超えたなこりゃ。僕にはこの手の作品でもフォントは比較的軽視されがちに思えるんですが、そこさえも埋めた『Abondoner』のビジュアルには穴がありません。

 音楽も実にいい。地味。暗い。渋い。と書くとこれ以上書くことがなくなってしまうんですが、社長が音楽屋だけあってBGMには力が入っています。(OPソング、挿入歌は今のところなし。)また、上の人間が音楽に強いということの優位はむしろ演出面において強く発揮されているように思われます。とかく場面を邪魔しないこと、引き立てることに気が遣われ、また曲自体かなり作品に寄り添って作られているという印象を受けました。演出上の無音の使い方もうまいです。
 しかしながら、それ以上の貢献を見せているのが声優陣です。エレナもセシリアも、演技も配役も及第点以上。そしてオヤジ共には満点近い評価をあげたいところです。特にトニーの中の人のオヤジ臭がしそうなオヤジ演技は見もの。この作品、なんというか台詞回しが独特なんですが、それを見事にこなす実力には平伏するほかありません。

 そしてシナリオ。一言で言うと、酷い。
 なんかもう、脱力しました。ネタとして面白いのは確かだし、洋画の字幕のような台詞回しは(少なくとも僕には)魅力的だったんですが、いかんせんヘタすぎ。英語っぽい文よりまず日本語書けるようになってくださいってなもんで、とかく冗長で読みづらい。こーゆーマジっぽい作品でテキストヘタレててどーすんだよ。あと、ニールすっごいアホに見えるの気のせい?いや性格とかじゃなくてさ、頭悪いでしょこの人。いかに序盤とはいえこの調子で、果たして今後訪れるであろう数々の修羅場をくぐり抜けられるのやら、甚だ疑問。
 設定はいい、雰囲気もいい、キャラはものすごくいい、(半分は声優のおかげだが。)プロットもたぶんいいと思われるのにどーしてシナリオがこうまでヘタレなんでしょーか。のろくさくて不便な操作系とあいまってソッコーで飽きました。相方のロスチャがあんだけ延期したんだからもう半年くらい延期していいよ。どっかからライター引っこ抜いてシナリオ書き直して来い。ああどうしてこう、エロゲーってな大切ななにかを失ったまま生まれてくるのかね!

 キャラは非常に気に入ったので、(セシリアとかクワトロ部下とかマスターとか。)これらの人物が織り成す群像劇?には非常に興味あるんですが、テキスト読むのが苦痛だったのでさすがに買う気がせず。いや別に期待もしてなかったんだけど、シナリオ以外が素晴らしかっただけに残念だ。

9/5(Sat)

 今日、二ヶ月ほど前にテレビを買って以来初めてスーパーヒーロータイムとやらを見ました。

■デカレンジャー

 おお、普通に面白え。
 今回の敵は白い人に因縁のある相手だったわけですが、そこでわんこボスが白い人を制止するのが面白い。上司がいるとチームの存在が明確になりますね。初めて見たわりには短い会話で各人のキャラも掴めました。イエローいいなイエロー。あのけだるげな雰囲気。

 そして、なによりスーツがカッコいい。なんか僕普通に着たくなりましたよ?あのブレスレットはどうか(というか全体的にデザインがクルマに頼ってるのはどうか)と思わなくもないですが、ヘルメット周りのデザインは秀逸だなあ。素晴らしい。
 殺陣も非っ常ーに素晴らしい。よ、ね?戦隊シリーズ自体見たのが久しぶりなんでどんなもんかよく分からないんですが、妙に動きが速い気がする。噂のガン・カタも見ました。ロボのデザインが微妙なこともありますし、どうも等身大のほうに力を入れてるんでしょうか。だからって個人に必殺技を持たせる必要はないと思いますが、まあいい、許そう。新鮮ではあるし。いつもどういうパターンでとどめ刺してるのかな?例のアリエナイザー(いや、やっぱりそのネーミングありえんわ)の存在を考えると、毎回今週みたいにやってるのか。
 追い詰める→巨大化→ロボ登場→爆発のパターンが大好きなので、これがあると嬉しいんですが。

 うむ。全体的にはよい。時代に合わせて進化した感じだ。だからってレッドの髪型が許容できるわけではないけれども。

■仮面ライダー剣

 最近普通に面白い(=オンドゥルがない)と聞いてたんですが、どうやら本当にそうらしい。

 話が分かってないんであまり言うこともないんですが、とりあえずキング・クリムゾンの人がいまいちカッコよくないのと、相変わらずブレイドの叫び声がショボいのはどうにかして欲しいなあ。「ウェ━━━━━━(0w0)━━━━━━イ!!!!!」でもいいからさ、ちゃんと腹から声出せよ。

 まあでもダディャーナザァーンはなんかカッコいいのでよしとしよう。こんな二枚目だから「そのパズルのピースは(ry」とか言うのを聞いたときには笑い転げたわけですがね。今回も七並べ(笑)してる間なんかおかしかったもんなあ。

■おまけ:ふたりはプリキュア

 最後の方ちろっとしか見てないけど。

 折りしも新アイテム登場回で、その不自然な装着ぐあいに一人苦笑してたんですが、意外と作画がよくて感心。前からこうだったっけ?初期よりよくなってるような。CG彩色丸出しな塗りは好みじゃないけど、これだけ動けば文句も出ません。必殺技もよい。決め技だけなら一貫してセーラームーンの方がカッコいいと思うけれども。

9/6(Mont):夏コミ販売『LOSTCHILD COLLECTION』感想

 スペシャルディスク&設定資料集という内容。発売前なのにコレクションという暴挙と3000円というそこそこ張る値段に当然のごとく非難が集まりましたが、まあ内容的にはボチボチでしょうか。

 スペシャルディスクの内容はアレンジ歌、ムービー、デスクトップアクセサリ。歌はもういいよと思わざるを得ません。ヒマなのか?ムービーも無料で公開しろよ。カッコいいけどさ。

 さて、問題の設定資料集ですが、これは非常に面白かった。ちょっとネタバレしすぎじゃねえのかと思うところもありましたが。アーミット周りの設定とかな。(僕が行き損ねた某イベントに言った人の話によると、これでも全然出し惜しみしてるとかなんとか。そうだろうな。)
 全体はキャラ紹介、アーミット紹介、スタッフインタビューに分かれ、合間に世界観設定やサンプルCG、ラフ画が挿入されています。面白いなーと思うのは、登場人物の存在感というか、「生活感」ですね。これが「変身ヒーローモノ(へのオマージュ)」であることは言うまでもないですが、ヒーローってのは普段の生活が分からないもんですよね。ていうか、ぶっちゃけ収入源が分からないじゃない。そこで非合法的な方向にあっさり流れちゃってるのは世界観のせいもあるとはいえ少々不満ではあるけれども、(あと桃子さんがあまりに秋子さんなのも。)設定段階から生活臭を感じるのはポイント高し。藍さんが納豆をかき混ぜてびろーんしているCGも、そういう意味では非常に好きです。
 で、そういうアンチ「理想の代弁者」な主人公君ですが、個人的にはキャラの薄さが気がかりでした。なんせ見た目に特徴がないし、アーミットも一番地味だし。どうなるものかと思っていたんですが、なんと保険医さんと肉体関係アリとか。それ、面白ええええええ!このへん突っ込むと話が広がりすぎるので後日に回しますが、これは将路というキャラクターを語る上で非常に重要なポイントだと思います。個人的にはこの設定資料集で一番ピキーン!ときた瞬間でした。

 想像以上の世界観の広がりに、ちょっと情熱復活。あと二ヶ月足らず、この火を無理矢理煽っていく所存であります。

9/7(Tue):ロストチャイルドと仮面ライダー

 前回も触れた某イベントで、プロデューサー雲岳氏が「『仮面ライダーBLACK』見て、自分もヒーローモノが作りたくなって」と明言したそうな。やっぱな。

 さてここで、「仮面ライダー」ってのはどういうヒーローか、ということを考えてみよう。

 初代仮面ライダーは、悪の秘密結社ショッカーにその能力を見込まれて改造され、脳改造を前にからくも助け出された男でした。そう、彼は元々怪人なんです。
 悪より授けられし力を以って悪を討つ。元より純正のヒーローではないんですね。石ノ森原作版のライダー二号なんか復讐鬼入ってますよ、微妙に。彼らもまた人生を奪われた被害者であり、人外の化物なんです。仮面ライダーには常にダークヒーロー、アンチヒーローの印象が付いて回ります。(だからTV特番なんかでしたり顔で「正統派ヒーローの代名詞」とか言ってんの聞くと僕は思わず抗議電話を(やめなさい))
 ゆえに仮面ライダーの本質は「悲哀」にこそあると僕は思います。それこそが他のヒーローと一線を画する要素だからです。家族と恋人と別れ、望まぬ戦いの日々に身を置き、愛されず、救われず、己が血の上に成立する平和を横目にバイクで走り去るのが仮面ライダーです。

 ところが、初代ライダー以降、自ら改造を受けたV3を契機にTVライダーシリーズは「正統派ヒーロー」らしく変貌を遂げていきます。陽性のヒーローへと。現在連載中の『仮面ライダーSpirits』は多分にこのTVライダーの影響を受けています。当たり前だけどな。
 ここに一石を投じたのが、仮面ライダーBLACKです。この作品のストーリーの要諦は、ひとえに主人公の親友が敵ライダーとして登場することでした。主人公南光太郎はかなりアクティブに悪と戦うヒーロー気質なんですが、そこに親友が絡んでくることで葛藤が生まれます。「戦うことの悲哀」から「親友と戦うことの悲哀」へ。TVに裏打ちされた文化と時代の流れに合わせて再浮上したライダーの悲哀のカタチがこれでした。またある意味では、この作品はTVライダーの「栄光の歴史」に覆い隠された正義の欺瞞、仮面ライダーの本質を暴いた作品ともいえるでしょう。親友を目の前にして、お前は相手を殺せるか?大事なものを背に負って、目の前のものを捨て切れるか?お前は、なぜ、戦う。なぜ、殺す。その爆発の向こう側で人が一人死んでるんだぜ?それでもお前、戦いたいのか?

 結局ライダーBLACKは、愛機バトルホッパーの命と引き換えにシャドームーンを殺します。そして、倒れ伏したシャドームーンの台詞がこれ。
「ブラックサン、俺は死ぬ。だが、勝ったなどと思うな。お前は一生苦しむことになるんだ。親友の、この信彦を殺したんだからな。一生後悔して生きていくんだ。アッハハハハハ、俺こそ次期創世王だ!」
 その通り。最期まで親友は元に戻らず、ライダーは親友を二重の意味で救えなかった罪の意識を一生背負うことになるのです。(続編のRXで色々と台無しになるらしいですが、よほどイヤだったのかサッパリ覚えてません。なんか生き返ったりするらしいです。)

 さて、そこで。
 「ただ、生きろと言われた」というキャッチコピー。
 僕がどれほど衝撃を受けたか、お分かりでしょうか。

 親友信彦に自ら引導を渡した光太郎が終ぞ答えを得られなかった問い、「なぜ戦う、なぜ殺す。」
 正義のため?では親友を殺すのは悪ではないのか?それに俺は死にたくない。正義の奇跡なんか期待したくない。これらのライダーたちは、程度の差はあれ「死んだ」者たちでした。幸せを捨てた者たちでした。簡単な話、みんな恋人がいないでしょう?一号なんか酷いモンです、恋人に誤解されて恨まれて。でも俺は違う。俺は死にたくない。俺はちゃんと生きたい。
 なぜ、戦う?なぜ、殺す?

 「ただ、生きろと言われた」。なんて強い言葉でしょうか。これこそが、「仮面ライダーたち」の待ち望んでいた一言なんじゃあないでしょうか。生きろ。そうだ俺は彼女と一緒に生きたいんだ。ロストチャイルドのヒロインがレイリアという、限りなくパートナーと一心同体の設定を与えられていることにはちゃんと意味があります。一緒に。強い、この上なく強い、戦うためのコトバです。一緒に!一緒に!一緒に生きよう!そのためならなんだって耐えられる。立ち向かえる。確信を持って。そして、……きっと殺せる。

 戦う力は与えられても、戦う理由を与えられなかった「ライダーたち」にとって、ロストチャイルドは救いになりえます。そうだ。その期待と希望は忘れていないぞ。

9/8(Wed)

 ロスチャ設定資料集を読んでムラムラする日々。

 僕のオピニオンリーダー虚淵玄氏はこう言ってます。「直球に、エンターテインメント作品として作って、なおかつキャラクターの心情とか葛藤とか、そういった部分を生々しく描写すれば、ただそれだけでエロチックになりますし、いわゆる濡れ場の描写も引き立つ。」そうなんだよね。それができればエンタメ系シナリオゲーとしては理想なんだ。例えば『ファントム』のドライルートなんかそういう意味では優れていると思います。エロシーン自体は薄いわ短いわでてんでダメなんですけどね。

 んで、そんな目でロスチャ設定資料集を眺めてみると、なんかこう、ムラムラ。(他に言いようはねえのか)
 これはひとえにキャラクター配置の巧さゆえだと思います。例えば将路と由良のエッチシーンなんか、ただそれだけでエロい切ない状況が目に浮かんで色んな意味でハァハァするわけですよ。将路と藍のキスシーンもそうだよなー。レイリアとかその辺の設定考えると。「契約」って、好きなんです。僕。
 まあ単純に長浜めぐみさんの絵がエロいってのも多分にあるわけですがね。

■あ、なんか閃いた。

 保険医さんがなんで気になるのかわかったっぽい。

 ロストチャイルドが基本的に仮面ライダーの文脈上に作られてる(と考えると面白い)というのは一昨日書いた通りなんですが、仮面ライダーって安息の場所がないですよね。
 いや、平和な日常のシーンがない仮面ライダーなんてのはないんですが、そこもライダーにとっては「守らなきゃいけない場所」なんですよね。「守る者」「守られる者」という絶望的な断絶がそこにはある。だからそこは最後の最後に支えにならないんです。重荷なんです。「あの場所」「あの人」を守るために戦うライダーなんていませんよね?滝とかその辺の人に至っては「戦友」であって、闘争の日常と直結してしまっているわけで。キツいよなあ、これは。彼らには逃げる場所がない。

 保険医さんは将路の逃げ場なんだろうなあ。殊更に享楽的なキャラクターに設定されているのはそのためで。この場合、二人に恋愛感情がないのが逆にいい。将路には当然マトモな友人関係も家庭もあるわけだけれども、これは化け物と化した将路にとっては重荷でしかない。彼は常に後ろめたさを背負っているはずです。支えとなるべき女子その一由良は色々事情が複雑だし、その二藍を心の支えにして生きていくにはそのために戦い続ける覚悟が必要になる。そういう一切のしがらみを持たず、目上の立場から将路を許容してくれる人物こそが玉置陽子なわけだ。
 考えてみたら、日々を戦いの中に過ごすヒーローに抱くための女が必要ないわけないわな。(ちょっとネタバレだったので伏せ。)そういう観点からキャラ紹介眺めてみると色々と想像できて面白い。

 やはりロストチャイルドは「ヒーロー」というものをかなり真摯に考えているように思われるなあ。より深いヒーロー像の構築という観点から見て、本家の仮面ライダーより一歩も二歩も進んでいるかもしれない。デモンベインといい、エロゲーにはなかなかに可能性があるのかもしれません。

9/10(Fri):まだロストチャイルドについて 「レイリア」の存在意義

 書き始めるまで時間がかかり、書き出すと今度は止め処がなくなり、しかも発売前の作品についてのテキストの方が筆が乗る三大悪癖を存分に発揮ング。

 で、「レイリア」について。
 とある普通の少年がフシギな力を持った少女との出会いをきっかけに大きな争いに巻き込まれうんぬんかんぬんというのは、もう昔っからさんざんやりつくされてきた黄金パターンなわけですが、これを変身ヒーローモノに導入するとはどういうことなんでしょうか。

 変身ヒーローの鉄則に「ヒーローは正体を明かしてはならない」というのがありますね。(私見ですが、これは正体不明なほうがいつでもどこにでも助けに来てくれそうな気がするからだと思います。セーラームーンのタキシード仮面とまもちゃんの差を考えてみると分かりやすいかと。人は謎の存在に限界を仮定しません。秘密であることが、変身することの意味であるとも言えます。そもそもこの視点自体「子供」という絶対的弱者の存在を前提し(危なっかしいので以下略))それゆえに変身ヒーローは基本的に孤独です。
 これが巨大ヒーローであれば、その戦闘の規模から必然的にその存在は世間に知らしめられます。ほっとくわけにもいかないので科特隊も出てきます。彼らは少なくとも戦っている間は常に仲間がいますし、注目されています。(この原則を破った作品が『グリッドマン』です。アレは色々と興味深い。)対して仮面ライダーの戦いは基本的に闇から闇です。光の当たらない戦いなわけですね。なんせ相手が秘密結社とかそんなんばっかですし。その点では戦隊ヒーローも同様ですが、彼らの多くには組織のバックアップがありますし、なにより「自分と同格の戦友」という大きな優位を持っています。(というか、そもそも変身を解けば普通の人間である戦隊ヒーローと人外さんのライダーを比べちゃいかんのですけど。)
 そして、何度も述べている通り、社会的に死んでたり人外魔境突入しちゃったりしてる変身ヒーローは、最終的に社会に溶け込むことはほぼありません。仮面ライダーがバイクで走り去るように、モロボシ・ダンがアンヌを振り切って飛び去るように、どこへともなく消え去るのが変身ヒーローの宿命であり、美学であるわけです。(そういう意味では帰マン(超略)の恋人が生きてるifは興味深い。)

 で、そのどこへともなく消え去るときにおにゃのこ連れてきたいってのが、ロスチャのコンセプトじゃねーかと、こー僕は思ってるわけですよぶっちゃけ。そのために実に徹底的な仕込みがなされています。命を助けられる出会い。化け物と化す肉体。契約バインド。恐らくは守らなければならない、逃亡を余儀なくされるであろう少女の秘密。なんかもう、「駆け落ち駆け落ち駆け落ち駆け落ち駆け落ち」とゆー囁きが聞こえてくるようです。その上、わざわざ身軽な身の上(秋子さんばりに了承しそうな母上だものなあ)にした上で由良というイカリを用意しておくあたりがニクいねえ。狙っているとしか思えません。

 広い世界に、ただふたりきり。ひとりではない、ふたりきり。素晴らしいなあ。ロマンだなあ。そしてこれが、あらゆるヒーローの中でも屈指の孤独度を誇る仮面ライダーの文脈の上で行われるというわけです。ああもう、想像するだによだれがっ。


 当たってたらネタバレになってしまう予想。
 どう考えてもアーミットって人工マガツカミだよなあ。外道もて外道を狩るのが仮面ライダーですからね。これでケルベルスがマガツカミ喰ったりしたら爆笑モンだなあ。


 わかさん暴走。(9/10)

 蹴られるのは茶飯事ですが。

 それはそうと、『Fifth Aile』の汁は素晴らしいですな。汁属性の弱い僕も「なつのおもいで」にはちょっと感動しました。息子が。

9/13(Mon)

 お友達が仙台に遊びに来たので会いに行ってきたりして。だからサボってただけじゃないんだ!

■数日前のお買い物

 で、そんなこととか存外にロスチャネタが湧き出てきたこととかで延び延びになってたお買い物画像アップ。

 実は諸事情により今月はぴんちなんですが、すでに足りてないしでたまかはスルーできないので買い。雑誌のほうはヨドバシのポイントで買えたしな。

 ピュアガは今月で休刊なのと、掲載されてる『巣作りドラゴン』の広告が素晴らしかったのと、(リュミス様にいぢめられるゲームなんですか?だったら買うんですが。)表紙&インタビューがいとうのいぢたんだったので買い。ぴす@ぴすは別に面白そうだとも思わないんですが、絵だけで興奮してしまうのが困ったもの。ってあーダメだやめろその股下三角ステキゾーンがっ!だめ!そのやわらかそうなおしりまわりだけで僕もう!たえきれない!

 ネトラン。相も変わらずふたばの人たち(この人とか。ぬぐーとか含めてでこの人を激しく応援したいにもかかわらずハバネロたん関連が流れていかない歯がゆさ。)の著作権に( ゚Д゚)、してますが、ハバネロたんの誘惑に抗いきれず。くそー、かといって中古で買うルートもないしなあ。悔しい。

 とりゃず組んでみる。

 「ところでこれを見てくれ。こいつをどう思う?」「だいたい…30万スコビルです…」

 つまりはひどくかわいい。くそー、ぽよよん☆ろっくだからなーデザイン。あーいかんすげーかわええ。最近立体欲が日増しに強まってるしなあ。ところで、ごらんの通りハバネロたんは便座にまたがっているので、下から見るとステキな感じになります。









そこで透明なモノに座らせて激写してみる。

 うわすっげえ頭悪い絵!ぱぱぱぱぱぱんつが!赤パン!
 しかも、この画像では見えませんが実は超ローライズです。つまりは上尻が見える。おしりのわれめも。
 おっぱいの微妙なふくらみといい、「ああ、僕はこのためにフィギュアをもとめたのだ」と思われる素晴らしい出来でした。

 本棚が順調に(色んな意味で)魔境に。諸事情あってあまりフィギュアを置くスペースがないんですが、今の立体欲が持続したらわたおにとか買ってきてすぐ埋まっちゃいそうです。

■そういえばあさみんの紹介がまだだった


面積の3/4は愛で確保しています

 一発で君が出てくれたから八月十三日はガチャポン記念日

 むりやり記念日にこじつけて紹介してみる。いつも見てるだけで満足しちゃうからなあ。帰省してたときにデジカメ持ってなかったからそのときはネタにしなかったんですが、機を逃すといつまでも一人で眺めてニヤニヤしてしまう。

 そんなわけで神津麻美さんです。

 写真写りが悪いのか、単純に僕の腕が悪いのか、レンズを通すとかなりかわいさが減じられます。生で見ると本当にかわいいですよ。歪んでバランスが壊れるのがいかんのか……ポーズが絶妙ですからな。

 ちなみにローアングル画像は、……載せるかどうか迷ったんですが(撮影済)載せません。さすがにモロパンはどうかと思うし、(世間ではそれをダブルスタンダードといいます。)ぱんつ周辺を黒塗りしてみたらイヤにいやらしかったし。ぱんつはいてない!
 麻美先輩を汚すことに自己嫌悪りつつも、そうやって麻美先輩をいぢめることに倒錯的な快感を感じたり。
 ……僕大丈夫かなあ。(ダメです)

 そんな感じで、にわかに立体に欲情してます。
 今の主な欲情先は最近話題のリリスさん。今のところ野望の終着点があゆ様だけにレザーには色々とこう、反応が。しかしまあ華奢でひんぬーでギリギリレザーで拘束で包帯でって、そら人気も出ますわな。単品オークションとかってなんか方法的にいやらしいのであまりしたくないんですが、原作ゲームもやってないくらいで(東まゆみの漫画版は途中まで読みましたが)明らかに愛が足りてないので引ける気もせず。
 愛があれば引けるって前提が間違ってるとか野暮なことは言うな。

9/13(Mon):『ときどきパクっちゃお!』体験版

 あー、なんつーか、やっぱダメだったかー、とゆー印象。

 同スタッフによる作品『あののの。』のときも、僕わりと期待してたんですよ。目の前をちらつく「リプレイ」「タイムトリップ」「歴史改変」「文化祭」「時を越えた再会」というキーワードは僕の興味を強く引きましたし、双龍氏の原画も好きなタイプでした。
 しかし、勇んで体験版をプレイした僕を待ち受けていたのは、トッポいテキストと微妙なグラフィックだったわけで。特にテキストはなんかもうつまらんとしか言いようがなく、ぜってー買わねーと固く心に誓ったものです。
 設定はよさげなのに、どーしてあんなシナリオが書けちゃうのかなあー、まあ次回作でも待つべやーと思っているうちにブランドは潰れ、そしかいかにも怪しげな新ブランド「XANADU(キサナドゥ)」の発足と相成ったわけです。

 発表された新作は、またも魅力的なキーワードに彩られていました。「怪盗」「女装」「探偵3姉妹」「主人公萌え」「昼は受け」「夜は責め」「昼夜逆転」。なんだなんだ面白そうじゃないか。しかし、だがしかし、あの文章力でまたシナリオ書かれたら、やっぱダメなんじゃないか?新たなシナリオライターを加えても不安は拭えず、体験版の公開を迎えたわけなんですが……。

 全っ然っダメだわ。体験版でプレイできる部分のシナリオが誰の担当かは知りませんが、よくもまあこうも見事に素材を台無しにできるもんだ。
 あのねえ、シチュエーションって状況でしょ。状況っていきなりポンっとあるわけじゃないでしょ。作られるわけでしょ。だから当然意味付けが要るんだよ。突然始めちゃダメなんだよ!前後を考えろよ前後を!昼受け夜責めどっちに重点置くかっつったら明らかに夜じゃん!だったら、そこにもってくまでに先にいぢられてなきゃ意味ねえんだよ!
 ナニ?こんなシチュ出してくるんだから当然普段は愛情交じりのひねくれたいぢめをそれはもうたぁーっぷりと受けてるんだろうなあと思えば!わりと強いじゃん!確かに沙弥香には怒鳴られてるけどさ、手玉に取ってるじゃん!「しょうがないなあ沙弥香さんはー(はぁと)」ってなノリじゃねえか!ざーけーんーなー!要も江衣巳もマイペースではあるけどそれで振り回されてるの沙弥香だけじゃん!ダメじゃん!
 ンで準備も根回しもクソもねえままえちシーン突入かよおめでててーな。当然ここもボロボロ。適当に盗みました解放しました発情しました犯りましたハイ終ー了ー。あのね、ちゃんとミユキの心情描写してくれないと着いてけないのアーユーオーケー?明らかに「抑圧からの解放、忌避していた衝動の反転」(うわ奈須くさっ)っていうコンセプトがあるわけだから、何が抑えられてたのか書かなきゃいけないのね。つまり日ごろ沙弥香に対して言いたいけど言えない、したいけどできないってことを思いっ切りできるからこそ楽しいわけで、その罪悪感を軽減するための発情であって、まず「ずっとしたかったんだ」っていうトコ見せないとダメダメなのよーわかってんのー!?別に状況に流されるのはいいけどさ、最低限自分の秘めた情欲から流されたんだって流れ作らないと本当にタダの強姦だぞそれ?もーちょっと悩め!いくら若いからって先走りすぎ!沙弥香にしても処女はミユキに捧げたいってのがすでにあるわけだからさー、もうちょっと我慢しようぜ。マッハ堕ちじゃねえか。

 とにかくカッコだけで中身がない。このプロローグのあと日常モードに入ればまた違った状況もあるのかもしれないが、こんな最低限の配慮もできてない体験版を恥ずかしげもなく出してきてるあたりすでに先が見えるね。
 あまりにエッチまでの流れがひどすぎるからそればっかり書いてたけど、他にも突っ込みどころはある。立ち絵はわりと悪いし、(質もよかあないけど、なんだろう、妙に違和感がある。塗りが悪いのか?)ミユキの声も、なんだ、さすがにどうかと思うよ。なんだろなー。わかってねえなあ。変身シーンとかいっしょけんめ作ってるヒマがあんならもうちょいシナリオ練ったら?これは言っちゃいけないとは分かってるんだけど、正直僕でももうちょいマトモなの書けますよ?

 なんかボロクソ書いてますけど、ものすごーくつまらないというわけではないんですよ。テキストの質は前作よりはマシだし、コメディはそこそこ軽妙だし、エッチもそこそこエロいし。それに、声だけは前作に引き続き素晴らしいです。ミユキにしても合ってないと思うだけで、要ねーさんなんかベストマッチですよ。近頃人気らしい新藤真弓さんの罵声もなかなか耳に心地良い。
 ただね、あまりにも、あんまりにもライターが分かってなすぎる。自分で設定考えたんだろ?あーもう、こんな面白い設定を思い付く人がなんでこんなに分かっちゃいねーのかが一番分からん。それとも設定作ってる人はまた別なのか?いずれにせよ惜しい、全く惜しい。優秀な素材ほどドヘタクソな料理されるってのはこの業界の宿命なのか。頼むよ、お願いだから、シナリオライターはシナリオ書ける人使ってくれ_| ̄|○

9/14(Tue)

 一周だけして放置してた白詰草話にコンプリートセーブデータを入れてみる。
 自力コンプは諦める方向で。あんま面白くないんだもーん。

 なにが楽しみって品藤さんえちぃをおいて他にないわけですが、薄くて短くて一個しかなかったのでがっかり。くそ、大槍葦人、あのロリコンめ。

 結論としては透花かわいいよ透花。やっぱり僕は基本的にかしこい娘が好きなのだなあ。


Sa・Ga2の思い出

 久々にボロボロ泣いた。
 どんどん涙もろくなってる気がするなあ……。

9/15(Wed):性懲りもなく泣いてます

 栖哩さんとこのBBSで『家族計画』の歌が話題になってたので、ちょっと語ってみます。

 そこでも書いたんですが、僕はどっちかっていうと「同じ空の下で」派です。「Philosophy」でも泣いたし、嫌いであろうはずもないんですが、それでも僕はどちらか選べと言われたら「同じ空の下で」を選んでしまいます。

 なぜならば、「Philosophy」が救われるだけの歌であるのに対して、「同じ空の下で」は自分で乗り越えていく歌だからです。
 家族計画はいつか卒業しなければいけないものなんです。それは例え崩壊を免れたとしても同じこと。そのときに、しっかり前向きに生きていかなきゃいけないんです。

 たぶん、より正しく『家族計画』を表現しているのはむしろ「Philosophy」のほうだろうと思うのだけれど、それでも、『家族計画』の『家族計画』たる所以は、「同じ空の下で」で歌われてることなんじゃないだろうか。

自転車に乗って出かけよう
あの腕時計が時を刻んでる
今君に恥じぬようにがんばろう
もっと大きな愛を

 人生においてもっとも大事な時間を共有した。
 そういうことでいいんじゃないかなあ。それで充分なんじゃないかなあ。
 あんまり望みすぎはよくないと思うんだよなあ。

 思うに、僕は小市民だから、あんまり色々並べられると、かえって欲しいものが分からなくなっちゃうんだろうな。
 だから、失くすか、捨てるか、そーゆー話が好きなのかもしんない。

凡例:家族計画、銀色一章、CROSS†CHANNEL、Fate、君望あゆ様ルートetc.

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