悪魔のミカタ

うえお久光

電撃文庫 1〜6巻

 

物語は、コウと悪魔の出会いから始まる――。

 

愛情度、推薦度は10段階評価  萌え度は最大100%

愛情度
推薦度
萌え度

Blueberry 85%

 

 第8回電撃ゲーム小説大賞<銀賞>受賞作家、うえお久光のデビューシリーズ。

 


 

・・・・・・知恵の実? そんな木の実があったら。
 食うだろ? 誰だって。

 

 堂島コウは、かつて妹を宇宙人にさらわれた少年。

 誰も信じなかったが、それは彼にとっては確かな真実だった。彼の人格を規定してしまうほどの、大きな真実。

 そんな彼の前に、ある日突然、悪魔を名乗る少女が現われ――

 

「あなたの望みは、あの男を殺すこと」

「そして一昨日、その望みを叶えたのです」

 

 確かにあった。コウの高校で、教師の変死事件が。しかし・・・。

 そして、彼女が、本の中から取り出したのは、一台の古ぼけたカメラ。
 写した人間を殺せる、魔法のカメラ。

 


 

 とまあ、いきなりハイテンションな展開ですな。
 当然コウはやってないので、1巻の途中までは真犯人探しになります。じゃあなんだ、これってミステリーなんだと思ったら大間違いです。
 ついでに、ファンタジーというのもかなりの大間違いです。この悪魔の少女は、実はなんてことのないチョイ役です。

 じゃあ一体何かって、この話は、
 悲劇、なんですよ。

 恋人、日奈の力により(助けにより、ではない)、真犯人に迫るコウを襲う、悪魔の来訪を遥かに超える大事件。

 既に修復不可能なほどに捻じ曲がってしまっているコウの人生は、さらに、致命的に、歪曲してしまうことになる。

 そして明らかになる『悪魔のミカタ』の意味。

 知恵の実? そんな木の実があったら。
 食うだろ? 誰だって。

 他の全てを犠牲にしてでも、叶えたい願いが、ありますか?

 帯のアオリ文句とか表紙とか見るとバカ小説っぽいですが、見た目に騙されちゃいけませんよ。

 


 

 いやでも、萌えるけどね。

 イチオシは舞原の姫さんですよ!これまた見た目を裏切ると言うか、期待を裏切らないと言うか。じゅんじょー。せつなー。ビジュアルもグーっす。言ってることもいちいち正しいですし。いい娘です。
 あと、6巻からですけど、あお&ゆまロリコンビいーっすよ!いいキャラっすよ!面白すぎるー!特に由真。耐え難い。3回爆笑しました。萌えはしないけど超プッシュっす。

 

2002/12/29 Moriyan

 

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