キャン玉キャラクターについて

フィリオフォクシィトトアナスタシアスチーブンス&デュアルブッチポリィハリ・サイパティルーシティコヴィリエレジーナあーやマドロスバーソロミューギャラハッドオルデンヌナチャレヴィメルクリウスジャオジュンマクシミリアンバルトアンデルスヒッグスネコミミ奴隷たちヤマネセシルギュスターヴヴィンツェンツォブリジットヘザーミーツェみよ・よち・もと根津アンリエットジーノネリー

“ごろつき”フィリオ・ロッシ

 本編主人公。ライアーの主人公は基本的に顔付きですが、フィリオも例によってこれでもかとばかりでしゃばります。立ち絵はあるわエロシーンで映るわ。目立つ主人公が好きな僕としてはうれしい限りです。

 女たらしで直情型の熱血漢と、立派に一本立ちできる我の強さを持つフィルですが、その根本的な役割は、フォクシィのパートナーというところにあります。作中においても、重要な決断の際に彼自身のエゴが前面に出てくることは意外と少なく、フォクシィと一緒に、フォクシィのために、という行動原理を中心に据えている感じ。だから、CANNONBALLはフィリオの話でもフォクシィの話でもなく、フィリオとフォクシィの話だったんでしょう。

 大会後はあっさりクラウンを引退してしまうわけですが、それがまったく不自然じゃないのが面白いです。残念ではあるけれどね。何年か経って、宇宙の旅人として名が知れた頃、なにかの理由で引っ張り出されて、もっとも熱かったキャノンボールの勝者として奇跡の復活――とかやってくれたら面白いなあ。

 エロゲの主人公らしくあちこちの女の子に手を出しまくりますが、それが嫌味にならないのが不思議なところ。腰と色目は使っても、愛しているのはただ一人――というキャラはエロゲ主人公としてはたいへん使いやすいのではないかと思うんですが、ヨソではあまり見ません。なぜだろう。

 ところでコイツ、ぜっってーマザコンだよね!この男、身の回りが母親属性の女性で溢れてます。実母のネリー、継母?のメルとトト。ヘザーねえさんも母親代わりと言って言えなくはないでしょうし、なによりフォクシィが微妙にそんなポジションっぽい。まあ正確に言えばメアリーアンですが。なんと母親属性キャラが総勢5人ですことよ!星空めておの母親萌えもたいがいですなあ、こりゃあ。

 そういえば、なんでフィルには魔法が効かないんだろう。いまいちよくわからない。フォクシィが関係してるのは確かなんでしょうけど……。ポッドレースのあと助けられたのが原因でしょうか。魔法の力の源はナノマシン、だとすると大元を辿れば聖櫃に行き着くのかもしれません。

“暗殺者”フォックスバット

 メインヒロイン。というか、正ヒロイン。一号さん。

 伝説の暗殺者というプロフィールにそのシャープなビジュアルがあいまって、プレイ前はけっこうキツい性格なんだろうと思ってました。が、フタを空けて見りゃなんのこたぁない、単なる世話焼きでした。なんだろう。およめさんっぽい。威勢ばかりよくて今一つ役に立たないフィリオをどやしつけるそのさまは、正しく正妻の座にふさわしいといえるでしょう。

 フォクシィは「運び手」として、自分の使命やらなにやら、重たいものを背負ってしまっているわけですが、最後の最後、フィルのフォクシィに戻ります。これがもう、たまらなく感動する。たぶん、単純にいい話だから感動してるんじゃないんだよねこれ。フィルのフォクシィ、フォクシィのフィル、その関係が嬉しいんだ。恋愛をエンタメとしてライトに供給せんとするゆえか、こういった関係の描き方はエロゲーではあまり見ないように思われます。でも、やっぱり、いいよね。お前は俺のものってのさ。
 この場合、どっちが釣り合ってないのか、というと難しい。お互いがお互いを崇拝しているようなフシさえありますからね。フィルの器の大きさはフォクシィを圧倒するし、フォクシィの積み重ねた年月の深さはフィルを飲み込む。そういう意味で、フォクシィがその「怖さ」を見せるイベントとしての『カムバック』は、二人の関係を考える上で非常に重要であるといえます。

 九龍城での暗殺者としての暮らしは決して幸福なものではなかったでしょうが、その過去をうじうじと悔いるでもないというのが、なんとなく好き。ワタシノテハヨゴレテイルノヨーとか、キャン玉でやって欲しくないもんね。

 レースのときに着てる服をよく見ると、袖と胴体が腋の下でくっ付いてます。なんかそそるデザインだなあ。でも脚のプロテクターは無粋だぞ。

トト(=シリウス)

 チーム・イエロージャケットのメカニックにして、フィルのモトカノにして、ミスリルの魔女にして、管理人の最萌えキャラ。

 チームを仕切る姉御肌ということで、一見頼りになるように見えますが、実は相当にダメな人。フィルを育て切れず捨ててしまったり、ズルズルとフィルと関係してしまったり、フィルが危なくなるとあっさりパニクったり、フィルが一本立ちしたら凹んだりと、とにかくフィルが関わると徹底的にダメになってしまうのがかわいいです。ダメ女萌え。やっぱり、フォクシィがすごくいい女なだけに、ダメ女もいないとバランス取れないもんね。最大の見せ場である姉様との対決でも、フィルが出てきた途端役立たずになる体たらく。うむ、たまらぬ。

 そんなダメなトトさんは、誰よりも愛するフィルをやっぱり背負いきれずフォクシィに託すわけですが、個人的にはそこが一番萌えます。幾度か口にする「あたしじゃ駄目なんだよぉー」という台詞が、たまらぬ。

 えっちのときにはやたらフリフリした下着を着けてますが、普段からそうなのかなあ。さすがにあのつなぎの下にガーターベルトを着けてるのは想像しづらいぞ。それとも、あれって勝負下着?うむ、たまらぬ。

 声優の演技が神くさいです。栗原雅子嬢、サフィズムのニコルのときも抜群の存在感だったけれど、今回は役がズバっとハマってさらに深みを増しています。(そういえばニコルも目線隠しキャラだ。)ぼそっと呟くのが信じられんくらい上手いんだよなあ。詠唱も姉様の5倍くらいカッコよかった気が。また、立ち絵の(タバコとか含めた)微妙な表情がまた声とマッチしていて、すなわちたまらぬ。

 魔女なのにきょぬーなのは、すでに引退したからでしょうか。シリウスのCGは映りが悪くてよくわからないんですが、幼い少女の姿に見えます。(そして、フィリオを手放す場面のほうが、比較的大人びて見える、かも。)やはり、魔女を捨てたことで、止まっていた成長…あるいは老いが始まったと見るのが妥当でしょう。

 そういえば、なぜフィルはトトのことを思い出したんでしょう。トトの記憶操作が甘かったから?それとも、フォクシィと出会って魔法を打ち消す力を得たから?後者だとすると、トトがフィルと再会したのはフォクシィのおかげだということになりますね。そっちのほうがロマンチックではあるな。

 トトがチームに加わるシーンで、「ひょっとしたらフィリオの母親ってトトではなかろうか?」と直感したのは密かに自慢です。

“復活の”アナスタシア・ペトローブナ・ヴォルガ

 ロシアのお姫様。実は貴重な処女。
 処女貫通イベントがよろしかったということ以外、いまいち記憶に残っていない。
 バレンタインとの軽妙な掛け合いのテキストを、声優の演技がブチ壊しにしているせいもあるかもしれません。
 無邪気にフィリオに惚れているのが、かわいい。

“女王陛下の”ジェームス・スチーブンス&デュアル

 じいさんは、フォクシィをナチュラルに蔑むので、キライ。

 デュアルは、日頃の慰み物っぷりを想像するとかなりエロい。が、このメンツでは印象が薄い。

“猟犬”ブッチ・ヘインズ

 渋いよなあ。
 声優も台詞もイイので、ただ喋ってるだけで滅茶苦茶カッコいいです。あの独特の断定口調が絶妙。
 その渋ぅいお声が最大に活かされたのは、やはり『ジーノの思い出』でしょう。親友との記憶を訥々と語るこのイベント、ただその圧倒的な渋さによって名イベントとなっています。素晴らしい。

 レースでは無敵、それ以外では役立たずってのも渋いというかなんというか。「まだわからんのか。俺が満足にこなせるのはレースだけだ。」って、すげえ名台詞だと思う。

 やっぱりネリーに惚れてたのかなあ。それはさすがに下世話にすぎるか。しかし、憧れてはいたんだろうなあ。

ポリィ

 使えないブッチのお守りを任されたかわいそうな人。なんかいつもイライラしてて微笑ましいです。
 特にレース中のウィットの利いた台詞の数々は素晴らしいです。ブッチが全然聞いちゃいねえのがまたいい。かわいそうに。根津に怒られてるシーンなんか、実にらしいなあ。

 ブッチを卑下し、嘲笑し、憎悪し、憧憬する人。その態度がブッチにとってのワンオブゼムの域を出ないのが、二人にとっての不幸だったんでしょうか。ポリィがブッチを受け入れられたら、きっとブッチはもっと幸せに走れたろうに。

“鬼神”ハリ・サイ

 まあ面白いよね。別にいなくてもいいけど。

“玉潰し”ハンバーガー・パティ

 プレイ前後で印象が大きく変わる人。まっすぐ強く夢を見るかっこいい女の子かと思いきや、意外と深い。「突き破る」ためにクラウンを志したその意気は泥沼に咲く花のよう。酸いも甘いも噛み分けたオトナの女性です。なんだかんだでちょこちょこ登場し、いつの間にやら優勝争いに加わっているあたり、スタッフにも愛されている様子。というか、どうもシナリオ全体に「女性性」に対する崇拝が感じられるなあ。

 そんなパティさん、えちシーンではその本性の片鱗を見せます。『パトリシア』必見。さすがだ、さすがライアーだ。そしてきんたまひる覚醒。すげーもん見た。
 そういえばしっぽ遊戯でもブッ壊れてたなあ、きんた。

ルーシ

 パティさんの弟。ええい、やおいは要らん!ライアーには腐女子がいるのか?

“人形”ティコ・Fgr.

 ティコ・フィギュリンと読みます。ヒッグスと並んで一番ちっちゃいこ。

 正直、頭の中身が異質すぎて萌えるに萌えられません。が、必死に「デモンストレーション」をする姿には、さすがに色々とクるものが。そのへん含めて、ティコルートは話としても異質ですな。まあ面白かったけれども。

ヴィリエ大佐

 間抜けな軍人。声がステキすぎて今一つ憎めない。

“絶対音感の”レジーナ・コロナ

 盲目のヴァイオリニスト。よく考えてみたら盲目も好きだなあ星空めてお。よくよくフェチ全開で仕事をする人だ。

 かなりヘンな人。レース中とセックス中のトびぶりは恐え。思わず「マジメに走れよお前ら!」とツッこみたくなる通信会話は笑えます。いいね、楽しそうで。
 そして、濡れ場は珠玉。歪みまくってます。素敵。そして黒手袋とハイヒールと目隠し素敵。ただ、ああ、こゆところがマクシミリアンと気が合うのかーと思いついて、あの肉塊を思い出してちょっと萎えたりしました。

“会計”紅谷あーや

 イラネ( ゚Д゚)、

“マドロス”バルディア・A・イオン

 死ぬのかよォォォォォォォォォ
 ってトコだわな、まずは。

 予選からその濃ゆいお顔と男らしい発言で存在感を示し、フィリオの兄貴分的ポジションに収まったところで即リタイアという過酷すぎる運命を背負った御仁。普通に呆然としたわ!氏ね!メルたん氏ね!
 まあ、それまで充分すぎるほどの熱いお言葉を残してくれてるんですが……。納得いかんなあ。結局あの仕掛けがどういう意図だったのかよくわからなかったし。フィリオの暗殺?

バーソロミュー

 わんこ。

 アナに懐いてる理由がよくわからない。

“聖杯の”ギャラハッド

 一応、最強の敵なんだろうけど。

 キャラとしてはよく描けてると思うんですが、フィリオのライバルとしてはどうかという気がしないでもないです。いまいちやる気がないからな、この男。ムカつくし、障害ではあるけれど、フィリオが乗り越えるべき「壁」だったのかというと疑問が残ります。まあ、そうやって意に染まぬ役割を背負わされているあたり、運命に翻弄された男らしいといえばらしいのですが。

 最期のシーンは、全く理解不能だったけれども、痺れた。

オルデンヌ

 ギャラハッドを信奉するパートナー、つか下僕?

 ギャラハッドと男女の仲になってるようには見えない。かといって清純派というわけでもないし、そもそもギャラハッドに惚れてるのかどうか……。よくわからない人。

 レース中の、ギャラハッドとの噛み合ってるような噛み合ってないような不思議な会話がなんだか素敵。「暗闇だ。どこまで行っても暗闇だ」「導きましょうぞ、ギャラハッド。導きましょうぞ」「黙れ、女」(うろ覚え)とか。うーむ、このへん、元ネタがちゃんとわかってれば多少意味を汲み取れるのかも。

 あと、イったときに羽がぶわーってなるのが面白いと思いました。

“黄金の夜明け”ナチャ(ナチャ・レヴィ・ムーセス)

 実は超重要人物なわけですがもうちょい伏線とか予兆とか出せよマジで!

 全体的なテキスト量の不足で、一番ワリを食ってる人じゃなかろうか。マンボの使命の意味もフィルへの感情も全く頭に入ってない状態であーなっちゃうので、殺スという感想しか持てねえよマジで!止めるな!殺ス!

 水着を恥ずかしがったり、姉にコンプレックス持ってたりと、かわいい娘ではあるんですが、キャラ造形が甘いわりにでしゃばるのでムカつきます。『オアシス』見てればそうでもないけど、ひとめぼれで押し切られてもなあ……。もう、いいから余計なことすんなよ!

アトラクア・レヴィ・ムーセス

 ばあちゃん。先代のマンボ。
 ワイヴァーンに乗れる(しかも妙に強え)というのは、ワイヴァーンがマンボの扱う神器のようなものだからなのか、それとも、歴代のマンボがキャノンボールに備えていたからなのか。

“天使の唇”メルクリウス

 見た目はロリっ娘、中身はババア。素晴らしい。それでいてちょっとかわいらしいところもあり。よくわかってます。灰原さんとかこまさんとか。
 目的遂行のためには手段を選ばず冷徹に行動しますが、うまくいかないとあせあせするのがなんともいえずかわいいです。ヤられ損になったりね。

 密かに母親属性。正確に言えば叔母さんですか。ロリっ娘でババアでママとは、また歪んだキャラクターよのう。

ジャオジュン

 メルクリウスの導師にしてパートナー。700歳を超える高齢のロリっ娘。

 堅物のメルクリウスとは異なり、くだけた言動をし、俗世の快楽を楽しみます。が、それも恐らくは明確に一線を引ける、魔女としての成熟ゆえでしょう。200歳って、魔女としては半人前らしいですし。

 そして、ジャオジュンがその半人前の魔女だったころ、バルトアンデルスが「魔王」になる事件があったわけですね。この繋がりは意外だったなあ。

“裁きの胃袋”マクシミリアン・ブランデンブルグ

 でぶちん。

 その知性に溢れる物言いは素敵ですが、レース中に料理を楽しむのはやめてください。台詞から行動が読めないじゃないか!
 エンディングでのダイエット発言には爆笑。

“魔王”バルトアンデルス

 フォクシィを付け狙う狂った殺し屋。のわりには意外と物分かりがいいというか、妙なところでおとなしいというか。ちゃんと理由があったのはさすがだなあと思いました。

 500年前にフォクシィ(じゃないフォクシィ)となにがあったのかは推測するしかありませんが、まあなんだ。たぶんデキてたんだろうな。そして、行き違ってしまったんでしょう。フォクシィの目的は聖櫃そのものではなくその情報なのだから、バルトアンデルスを裏切ってなにかする必要はなさそうだし。

 最後にはヒッグスと生きる道を選ぶわけですが、大丈夫なのかなあ。銀河中の聖櫃のほとんどが運び去られた以上はこれ以上魔王の意識が削り取られる心配は薄いと考えられますが、もしなにかあればヒッグスが一人で放り出されることになるだけに心配。いつまでもせっけんくさい魔王でいて欲しいものです。
 あ、今、ちょっと、思い出し感動が。

ヒッグス

 ょぅι゙ょなネコミミ。
 ただでさえちっこいのに、畸形で病気がちなので心配事が絶えません。

 魔王と喧嘩してフィルのところに転がり込んでくるあたり、たいへんに微笑ましいというかなんというか、ヒッグスとしては切実そのものなんだろうけれども、いかにも子供だなあ。フォクシィにいたずらをするのも非常に子供っぽい。あれはフィルにもフォクシィにも甘えてるんでしょうね。フィルに告げ口せずにちゃんと相手をしてやるフォクシィはやはりいい女ですなあ。
 本能的にイエロージャケットのシップに居着く方法を見抜いたことでもわかるように、表面的な小賢しさとは別の次元で計算高い少女です。絶対に死なない、いなくならない魔王を心の拠り所にするそのしたたかさよ。寂しがり屋の裏返しではありますが。魔王と心の繋がりを得たあとですら、本質的には優しくしてくれる人なら誰でもいいんじゃなかろうか。まあ、きっと父親みたいなものなんでしょう。ネコミミには父親はいないわけですし。

 とかく甘えっぷりがたいへんにかわいらしく、それはそれでいいんですが、成長したらどうなるんだろうなあこの娘は。いつまでも魔王と一緒というわけには、たぶんいかないだろうし。

ネコミミ奴隷たち

 ヒッグスの姉様たち。名前はアップ、ダウン、チャーム、ストレンジ、トップ、ボトム。

 ヒッグスは自らの意志で魔王に付きまとっているわけですが、彼女らはどうなんでしょう。よくわかりません。「姉様」というのが、魔王の奴隷としての意味ではなく、血縁なりなんなりであったのなら、単にヒッグスが変わらず面倒を見ているだけかもしれません。
 つか、ヒッグスはどうやって7人(魔王にかかる分も入れたら8人?)分もの食い扶持を稼いでるんでしょうか。魔王の殺し屋としての仕事をマネジメントしている可能性もありますが、言葉のニュアンスからしてヒッグス自身で稼いでるっぽい……。肉体労働ができるはずもないから頭脳労働か。読み書きもできないのになにやってるんだろう。

ヤマネ

 DDNのレポーター。選手へのインタビューをやったり、レースの実況をやったり、忙しい。売れっ子なんでしょうか。
 しかしながら、この声はもう少しなんとかならなかったものか。いやまあ、確かに悪くはないですが、実況ですよ?納得いきませんね!そもそもゲームシステムに不満のあるレース中、せっかくBGMで盛り上げた空気を盛り下げ返している張本人。勘弁してくれよホント。

 が、しかし、東北弁えっちにはちょっとやられた。うむ。東北弁出すならせめてこれくらいはやってくれねば。

セシル

 基本的に享楽的で能天気なネコミミ族の中にあって際立つ学級委員体質の婦警。ちっちゃいのにカリカリしててかわいい。ろくでなしギュスターヴに勝手にイライラしてるのがまたかわいい。

ギュスターヴ

 不良警官。が、その独自の哲学には納得させられるものがあります。
 なぜかフィリオに目をかけてるんですが、その理由が明らかになるイベントはちょっとジンときます。
 セシルの気持ちに気付かないような朴念仁ではないはずですが、全く相手にしてません。が、それなりに思うところはあるっぽい。思想信条は水と油ですが、水であり続けられるセシルが眩しかったりするのかもしれません。

ヴィンツェンツォ

 フィリオの運び屋としての上役。フィリオに仕事を斡旋していました。組織(カモッラでいいのだろうか)のNo.2。普段はピザを焼いてます。
 孤児院から逃げ出したフィリオを保護した人物。フィリオに付きまとわれるうちに根負けしたらしいです。どういう出会いをしたのか興味深い。
 そのプロフィールからは想像もつかないほど世情に疎いです。トリヴィ(テレビ)は一切見ず、キャノンボールの存在すら知らなかったくらい。フィリオの物知らずはこの男の影響かもしれません。

ブリジット

 結局いまひとつ正体不明な、自称「フィリオの熱烈なファン」。登場時には暗殺者かとも思われましたが、本当に利用されただけだったよう。レース関係者でもないのにピットに入れたり、サクラを仕込んだり、競技場を借り切ったりと、恐るべき財力の持ち主であることがわかります。恐らく、フィリオのファンだというのは本当なんでしょう。ビジュアル的にはかなり好きなんですが、いかんせんこのメンツじゃキャラ薄いよなあ……。今一つ存在意義が分からないキャラ。

ヘザー

 フィリオの旧知の娼婦。ジェノバを出てバビロンの最高級娼館に勤める。いい女。
 ヴィンツェンツォと繋がりでもあったのか、幼少時からフィリオの世話を焼いていたようで、フィリオや他の娼婦からはヘザーねえさんと呼ばれ、慕われています。ある意味育ての母親と言ってもいいのかもしれません。またしても母親属性。
 妹分のミーツェやフォクシィに女のあり方を説くその姿はまさしく女の中の女。地味なビジュアルがまた新鮮でいい。

ミーツェ

 ヘザーの世話をするネコミミ娼婦。頭は悪い。
 ヘザーねえさんのありがたいお話をいつも聞いているにもかかわらず、今一つ理解が及んでいない感じがします。あまりいい女ではないです。が、それが逆にエロっぽくもある。娼婦には向いてるんでしょうか。

よち・みよ・もと

 ネコミミ三人娘。いつの間にかフィリオと知り合っています。つか、書けよそのへんサボんねーでさー。なぜかトリヴィショッピングに出演しているのも謎。
 厚着がよち、和服がみよ、メガネがもと。もとのビジュアルがモロ好みなので、ナチャのアレのときはナチャはほっといて三人娘と絡んで欲しかった。理性を失う自分に必死に歯止めをかけているのがたまらぬ。ハァハァ。

根津

 経済共同体ユニオン課長。ブッチとポリィの直属の上司であり、キャノンボールの首謀者でもあるよう。登場人物の中で一番悪いやつを一人挙げろと言われればまず候補になるだろう男。
 あからさまに怪しく、パティにしつこく声をかけたりして、一見小悪党に見えますが、けっこう本格的な悪役。悪さで言えばジャオジュンあたりといい勝負じゃないでしょうか。ポリィを叱り付けるシーンでは声優の怪演とあいまって強力な黒幕オーラを発散します。

アンリエット

 どう見ても杏里がモデルなユニオン専属ネコミミアイドル。
 まあ普通にかわいいんですが、杏里にはそれなりに思い入れがあるので、こういう形で出されるのはちょっとなー。ハンサムガール杏里たんを返せよぅ。

ジョルジオ・ロッシ(=ジーノ)

 フィリオの実父。かつてキャノンボールで活躍したクラウン。
 マドロス、ブッチ、ギャラハッドと、フィリオにとっての「壁」は色々といるわけですが、最後に立ちはだかる、真に越えるべき壁はジーノだったんじゃないでしょうか。

 ジェノバでブッチと出会って以来、フィリオは常にブッチの目を通してジーノと比較されていました。ブッチがことさらにフィリオを意に介さなかったのは実力差だけが理由ではなないでしょう。彼の脳裏には、無二の親友にして偉大なるクラウン、ジョルジオ・ロッシの姿が強烈に焼き付いていたはずです。
 自分をクラウンの座に押し上げた上に、自らキャノンボールへの参加を決意し、ゼロからマシンを作り上げ、なおかつ自分を彼方に置き去りにしてファイナルで暴れ回り、ユニオンの支援を受け最高のパフォーマンスを発揮した自分をすら追い詰めたジーノに比べれば、なるほど、フィリオのごときはただの甘ちゃんに見えても仕方ない。その、もっとも偉大なる瞬間に彼がこの世を去ったのならば、なおさらです。
 そう、フィリオは、フォクシィがいなければ走れない甘ったれでした。そして、逆にそれこそが、ジーノが破れなかったものを破れた最大の要因だったのかもしれません。あるいは、16年前のシェラオラネで、ナビゲート席に座っていたのがネリーだったら、また違った結末が待っていたんでしょうか。

「おまえの親父は、宇宙一の親父になるからな!」
「おまえをこの銀河でいちばんの女にしてやる」

 そんなことが、二人の違いだったのかもしれないなあ。

コルネリーア(=コーネリア、ネリー)

 フィリオの実母。
 典型的良妻賢母に近いフォクシィに比べると、肝っ玉母さんだったようです。ジーノと結婚した理由が「このアホの子供を育てられるのは自分しかいない(意訳)」ってのがスゲェ。
 しかし、この夫婦は互いに相手への愛を貫いて死んだのだなあ。詮無いこととは思いつつも、キャノンボールへの優勝カップを持ったジーノの元に少年フィリオを連れて訪れるネリーの姿を想像せずにはいられない。

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