■『CROSS † CHANNEL』編って結局なんだったのよ? 一年前らしきシーンと現在らしきシーンが入り混じっていたり、友貴に彼女がいたり、世界が滅んでないのに生命維持部があったり、でも美希は固有っぽかったり、なんか放送がうまくいったり、もう矛盾のかたまりともいえる1週目、C†C編。体験版の内容にほぼ相当する部分ですね。太一の空想、本編のダイジェスト、はたまたエンディング後に太一がA世界に戻ったあとの話など、様々な意見があります。 ここで無視しちゃいけないのは、やっぱりどう考えてもこれが同一の物語の軸の上に存在する一連のシーンだとするには無理ありすぎってことです。なんぼ必死に考えても全部まとめて説明できる理屈は思いつきませんでした。まず前提条件としてこれが別々の軸の上に存在する場面のつぎはぎである、と考えます。 では、問題はなにをつぎはぎしたのかということでしょう。僕が注目したのは友貴に彼女がいるという描写がある、恐らく一年前と思しきシーンです。本編のほうで、友貴に彼女がいたという描写は一切ありません。というか、シスコンだからいないというのが自然な思考でしょう。友貴がシスコンを、少なくともみみ先輩へのねじまがった感情を克服できるのはたった一つのもの編においてです。となれば、これは本編ではありえないはずの可能性ということになります。 もうこの辺からは推論どころか個人的希望ですが、これは本編ではありえなかった、でもちょっと条件が、選択が、世界が違えばありえるかもしれなかった可能性のつぎはぎではないかと思うんです。こんなこともこんあこともあった、こんなこともあるかもしれなかった、こんな結末を迎えられるかもしれなかった……っていうね。 ■『黒須ちゃん、寝る』編ってどういうことなのよ?その一:7人の正体 エピローグ、『黒須ちゃん、寝る』編において、眠っている太一を7人の意識が見ているシーンがあります。これも諸説あるところです。 僕は、彼らはB世界の彼らだと思います。「私たちがされたことを考えれば」「ちまみれ」「スプラッタ」という発言からの判断です。 |