無限の剣製unlimited blade works”詠唱

「――――I am the bone of my sword.体は  剣で 出来ている

「―――Steelismybody血潮は鉄で,and fireismyblood心は硝子

「―――I have created over athousand brades.幾たびの戦場を越えて不敗
   Unaware of loss.ただ一度の敗走もなく、
   Nor aware of gainただ一度の勝利もなし

「―――Withstood pain to create weapons.担い手はここに孤り。
   waiting for one's arrival剣の丘で鉄を鍛つ

「――I have no regrets.This is only pathならば、     我が生涯に意味は不要ず

「―――Mywholelifewasこの体は、“unlimited blade works”無限の剣で出来ていた

※オープニング

―――― 体は剣で出来ている。I am bone of my sword.

血潮は鉄で 心は硝子。Steel is my body,and fire is my blood.

幾たびの戦場を越えて不敗。I have created over a thousand blades.

ただの一度も敗走はなく、Unknown to Death.

ただの一度も理解されない。Nor known to life.

彼の者は常に独り 剣の丘で勝利に酔う。Have withstood pain to create many weapons.

故に、生涯に意味はなく。Yet,those hands will never hold anything.

その体は、きっと剣で出来ていた。So as I pray,unlimited blade works.

※アーチャー版

I am the bone of my sword体は  剣で 出来ている

Unknown to Death.ただの一度も敗走はなく、Nor known to lifeただの一度も理解されない。

“■■■―――unlimited blade worksその体は    きっと剣で。

(ちょっとだけ修正 日本語版 上のは原文ママ)

体は剣で出来ている

血潮は鉄で
心は硝子

幾たびの戦場を越えて不敗
ただ一度の敗走もなく、
ただ一度の勝利もなし

担い手はここに一人、
剣の丘で鉄を鍛つ

ならば、我が生涯に意味は不要ず

この体は、無限の剣で出来ていた

固有結界「アンリミテッドブレイドワークス」

 衛宮士郎(英霊エミヤ)の心象世界を現実に侵食させた空間。無限の剣を包含し、一度見た剣は空間内に登録される。その後は投影魔術によって生み出すことが可能。固有結界として展開すれば伝説級のトンデモ武具を矢継ぎ早に繰り出すことが出来てしまう。剣以外の武器や防具も存在できるが、使用時の負担は大きい。

 通常数分間、しかも外見のみの借り物となるはずの投影魔術が、士郎に限って宝具としての神秘のみならず使用者の技術まで複製しうるのはこの世界を持つゆえであろう。士郎の数十倍の魔力ストックを持つセイバーをして一発でヘバらしめる約束された勝利の剣エクスカリバーを無理矢理でも使えてしまうあたり、割とデタラメだと言わざるを得ない。

 また、ニセモノニセモノとギル様に罵倒されてはいるものの、贋作ゆえの優位もあったりする。ホンモノではないのだから同じ武器を何本も作ることが可能だし、(士郎単独で黒セイバーを破れたのはこのアドバンテージのおかげ。)存在しないものを作れるってのがスゲェ。失われたはずの選定の剣カリバーン全て遠き理想郷アヴァロンを生み出したセイバールートはこの優位が存分に発揮されていたといえる。

 しかし、ほぼ同様の効果を持つ王の財宝ゲートオブバビロンと比べてなぜこうも貧相なのか。衛宮士郎 黄金律:E かねぇ。



(考察:なぜ士郎は固有結界を使えるのか)

 固有結界は最も魔法に近い魔術とも言われ、ぶっちゃけた話そのへんの魔術師にホイホイ使えるワザではないはず。それこそ人間の寿命すら超える永い年月の果てに習得するのがスジなんである。(月姫で固有結界が死徒の必殺技のごとく語られるのは、固有結界が困難ではあっても時間をかければ習得できる魔術だからではないかというのがマイ推測。対して、空想具現化は出来ないヤツには一生出来ない。そもそも魔術じゃないですけど。)
 では、なぜ魔術の才能がないと太鼓判を押される士郎に固有結界の習得が可能だったのか。

推測T:士郎がとんがった魔術師だから
 全体を見れば平均以下の士郎も、こと剣製にかけては天才的。その方向を突き詰めてゆけば固有結界の習得も可能、という考え方。向き不向きの問題ということですね。でも、なんか本質的な議論じゃない気がする。凛も「士郎も魔術は、元を正せば一つの魔術からこぼれ落ちたもの」と言っていますから、これでは因果関係が逆です。

推測U:実は天然モノ
 凛ルートでアーチャーが、「通常の神経そのものが魔術回路に」というような発言をしています。これは「師や凛にはわからない問題だろう」という発言からすると、士郎の運動神経は生まれつき魔術回路の体をなしつつも休眠していて、その存在に切継も凛も気付いていなかったんではないでしょうか。当初士郎は強化や投影を行う際に毎回魔術回路を形成していたわけですが、恐らく凛によって開かれた魔術回路も、普通の魔術師と同じ後天的に作られた回路だったのでは。そしてその先天的に備わった魔術回路こそが、固有結界を展開するためのものだったとすれば、アーチャーによる対処を受けた凛ルートでのみ“無限の剣製”を展開できたのもうなずけます。

 というわけで、推測U採用。となると、士郎は生まれつき魔力提供さえ受ければ固有結界を使えたということに。そりゃ遠坂先生もキレるわ。



(考察2:なぜ桜ルートの士郎は固有結界を使えないのか)

 桜ルートで最初に士郎が聖骸布をかっぱいだとき、「エミヤと衛宮士郎は別人だから“無限の剣製”は使えねえんじゃヴォケ」てなことを言われるわけですが、凛ルートでは使えたじゃないそのへんどうなのようという話。

 ま、考えてみれば元々どれだけ似てようが二人は別人なわけですよ。どこがどう違うとかじゃなくて、因果関係が切り離されてるってことね。となると、可否を分けるのは、衛宮士郎とエミヤの心象世界の差異がどれだけのものかという、その一点ではないでしょうか。
 そう考えると桜ルートの士郎は正義の味方としての生き方を捨ててるわけで、英霊エミヤの心象世界との間に致命的な差異が生まれていてもおかしくないなぁ、と思ったり。

 ……まあ、凛のペンダントの魔力残量の話とか突っ込んで考えると、アーチャーのほうもルートごとにたどった運命が異なっている可能性がありますし、シナリオの展開上というのが一番無難な答えやもしれず。