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Diary/2005-11-01

[news]ハロウィン特集その2

 今日になってBloglinesから流れてきたもの。

[エロゲー]『CROSS†CHANNEL』の話(6)

脱線

 必殺サイドスピア。とか言いつつ自説開陳スタイルでいきまーっス。

 俺はしつこく「誰かを選ぶと他の誰かを選べない」というマルチシナリオの誤謬に言及してるわけですが、これはなんていうかなあ。『Kanon』を例示したのは、あれは極端かつ特殊な作品ではあるんでちょっと失敗だったかなと思ったんですけど、「一人しか救えない悲劇」とか、大仰に考えてるわけでは必ずしもなくてですね。設定上の矛盾とかもわりとどうでもいいです。
 要するにですね、あの娘もいい、この娘もいいとなったときに、両取りができないことがストレスになるじゃないですか。ならないって言われると困るんですけど。だって、各ルートでは1人しか食えないにしても、パラレルルートを包含するメタ視点においては全員食えるわけでね。地球の裏側に1万円あってもどうでもいいけど目の前にあったら欲しくなる理屈で、それを選べないことはやっぱストレスだと思うわけですよ。ハーレムルートに需要があるのも当然でして。(ただしハーレムはそれがハーレムである時点で問題があって、簡単な話、それは純愛じゃないよねっていう。)
 そうやって物語の枠が崩れちゃうのがtdaidouji氏の指摘するところのマルチシナリオの問題点のひとつカナーと当て推量してみたりもするんですが。

 それとこれは、別の立場から強調しておきたいと思うんですが、Kanonにおける非攻略ヒロインの扱いというのは、まあどうしたって矛盾らしきものは出てくるしで、設定上というか「事実」としては最初からいないことになってるとしても、プレイヤー側の「真実」としてはやっぱり見殺しなんですよ。それは演出を見ればそうとしか解釈できないです、俺は。というかそう考えたほうが合理的です。クリエイター側に立って考えてみれば全ルートプレイして欲しいわけですからね。
 あと、Kanonの「奇跡による救済」ってイメージは栞ルートの印象だけで作られてないかって話があって、例えば真琴は救済されてないだろうっていうことですね。俺は真琴消滅派なんですけど、それでもあれは救済なんですよ。それは「忘れられている」こと、「知られていない」ということがそれ自体悲劇だからです。「ボクのこと、忘れてください」って、そりゃできないわけですよ。佐祐理ルート見れば自明だと思うんですけど。
 だから結局「そんな事実はない」ってのは祐一の都合で、プレイヤーとしてはそこに罪悪感を感じずにはいられない。祐一にとってそれは唯一の選択肢ですが、プレイヤーにとってはそうではありません。「選べるのに選ばれなかった」ことには変わりない。そしてそれは物語を駆動する動力として明らかに利用されているわけです。「多様な可能性への欲望をネガティブに増大」、です。
 基本的にその辺のエロゲ論壇の動向に詳しくなくてアレなんですが。なんせプレイしたの一昨年だしなあ。

 もちろん、それなりに経験のあるエロゲーマーであれば、「それはそういうもん」として自分に説明をつけることはできます。それはロミオもそう言ってます。でもそこの合理化までクリエイター側でやれないかっていう問題意識を、彼は腐り姫読本で示しているわけですよ。合理化はするけど正当化はしてやんねー!ってのがロミオの根性の腐ってるところなんですが。(褒め言葉)

通常のマルチシナリオゲーで肝要なのは、ルートごとに初期の状況設定は違う事になるけれど、その状況設定同士の間に優劣がないという事です。全てのヒロインのエンディングを見る・シナリオをこなす事が必要ではないという事。

 完全にツリー分岐なシナリオはどうするんだろうと思うけど、基本的にはその通りだと思います。ただしそれは車の片輪で、もう片方にコンプすると嬉しいってのが……ていうか、結局クリエイターの欲求が作品内容をある程度規定しているというふうに主張しておけばいいのか。誰だって隅から隅まで遊んでもらったほうが嬉しいでしょう。

[雑談]今日のリファラ

 トップかよ('A`) つーか君はどんな情報を求めてたんだ。

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