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Diary/2006-03-27

[漫画]ラブひなとネギまの箱庭の違い

 ネギま!はラブひなよりカードキャプターさくらかもしれない の補足。全体的に猫とネギま!と声優さん 3月26日へのレス。

 『ネギま!』も『ラブひな』も『カードキャプターさくら』も箱庭系には違いないと思う。ここで対置した『ラブひな』/『さくら』の対立点は、

  • ひなた荘に来て幸せになれた景太郎
  • 周囲を幸せに巻き込むさくら

という主人公の違いである。

 ネギは麻帆良学園に来たことによって成長の機会を得ているし、幸せにもなっているのだが、単純な話ネギは外でも女作れるよね、っていう。景太郎も終盤では外に女作れそうな雰囲気を出しているし、女子寮でウハウハというのを超えてキツネさんとか含めて皆に愛され必要とされるようになっているので、これは赤松健ワールドの段階的変化だと思う。
 終盤の景太郎がひなた荘に依存していないように、ネギは麻帆良学園に依存していない。麻帆良学園も壮大な箱庭装置には違いないが、『ネギま!』の箱庭はネギを中心とした結界だと考えたほうが近いように思う。だからネギはコタロー君と仲良くなれるわけだし、生徒たちはネギを通じて学校では得られなかった絆を深めることもできる。パクティオーというネギ中心のハーレムシステムが用意されていることにも注目すべき。(あるいは師匠たちによる梁山泊。参照:ケンイチハーレム漫画説

 とはいえ、ネギの展開する幸せフィールドの拠点が麻帆良学園であることは間違いない。だから『ネギま!』における箱庭とは麻帆良学園そのものではなく、象徴される何かであり、それがつまり「魔法先生」なんだろう。
 これは個人的印象では『リリカルなのは』のそれに極めて近い。『なのは』の箱庭とは「魔法少女」と名のつく何かであり、ともすればそこからアリサ・すずかが排除されることを俺は批判した。その点『ネギま!』においては「魔法先生」から誰も排除しないよう細心の注意が払われていて、それがひたすらに高純度な善意道徳で箱庭を作るなのはとは違う、ネギの豊穣なキャラクター性を生み出している。学園祭編亜子パートにおいて、実に巧緻な手際によってド脇役の亜子を「魔法先生」の力場に受け入れてみせたのがいい例だ。

 そんなわけで、作者本人の言と対立するようではあるけれど、『ネギま!』の箱庭の正体が麻帆良学園だと考えていると、主人公の自ら箱庭幻想を破壊する志向性と、そこから生まれる緊張感を理解しにくいのではないかと思う。

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きゃっと・ふぃすと